特命刑事について | 脱腸亭日常 ~MY TESTAMENT of trifling beetle~

脱腸亭日常 ~MY TESTAMENT of trifling beetle~

名誉も金も、素晴らしい音楽を作り人々を感動させようという気持ちもない、極めて不心得なアマチュアミュージシャンであり、アマチュアアーチストtrifling beetleの遺書。
HP https://www.music-scene.jp/triflingbeetle/

 

期間限定】再び立ち上がる!「特命刑事」

 

ウガンダの選手団関係者から感染者が出たとのこと。

で、その人のみを隔離して他の人は全員バスで一緒に大阪へと移動。

一人出たところで、もうアウトだと誰も気が付かないのだろうか?

そんなことないよな、言えないだけなんでしょ。

ウガンダから飛行機、バスという狭い空間、長時間の密状態での移動。それはもう誰がどう考えても、全員が濃厚接触者でしょうと言いたい。もう、クラスターになってもおかしくないレベルというか。成田で止められなかったのかな。止めるべきでしょ。

それにしても、ウガンダの人は本当に気の毒だわ。申し訳ない。

もうこんなに大変なら、とっととやめたらいいのに、無くなれオリンピック...

そうだよね、柴田聡子さん。

 

 

このドラマはそもそも、「大激闘マッドポリス’80」というタイトルで、内容もマッドポリスたちがジャパンマフィアと、派手な銃撃戦とアクションをひたすら繰り返すという、西部警察や大都会よりもはるかに過激な内容でした。毎回銃弾と血しぶき、覚せい剤の粉が飛びまくるみたいな。

そのため苦情の嵐だったことから、内容をややソフトにして、一部役者も入れ替えて、タイトルさえも柔らかく変えて出直したという、いわくつきの一品なのですよね。

 

でもね、核は変わってないのです。ほぼ同じ。

タイトルは変わってもタイトル曲は同じ。

片桐竜次さんがキティちゃんか何かのファンシーショップで売っているみたいなカワイイ手鏡を見てひげを剃っていても、

満面の笑顔で人懐っこく暖簾をめくる志賀勝さんが出ても、

柔道一直線のやさしそうな桜木健一が出ても、

核は同じ。

マッド、なのですね。マッド。つまり「きちがい」です。

漢字で書けば「気狂い」。

あ、こちらか、「気違い」。

なんかさ、くだらないなりすましメールみたいなもんですな。

24時間有効の使い捨てアドレスを使って、小手先、目先で逃げた、かわしたみたいな。

くそだけどやめられない。

 

最後は男女、重罪軽罪関係なく、大方犯人が射殺されてジ・エンド。死の香り、もとい、匂いがプンプンです。

こんなに街中で発砲していいわけないと思うけど、これでいいのでしょう、バーチャルなドラマの中のことだから。

 

ところで、ドラマですから、という、あくまで、仮定の世界のことなのに、逐一苦情を言う人とかのアタマの中が本当によくわかりません。

そういう、いわゆる良識派という人はいつの日もいるもので、けっしていなくはならないのでしょうね。

ひろゆき風に言うと「本当にアタマが悪い人たち」ということでしょうか。

 

話を戻すと、このドラマ、一言でいえば「志賀勝と片桐竜二につきる」ですなぁ。

 

 

 

 

「俺たちに墓はない」で優作と共演していた強盗役の志賀勝さんと、この特命刑事の志賀勝さんにブレは、まったくないですww。

てか、何をやらせても「志賀勝さん」なんですけどね。ぶれません。

体罰至上主義の暴力体育教師役とかもやっていた記憶がありますが、それもやはり「志賀勝さん先生」ですよね。ぶれていません。

「危険海域」の回では、大阪弁でまくしたてるように問い詰める場面で、スペイン人に「もっとゆっくり話してくださいっ!!わかりません!!」とたしなめられていた。

 

ああ、腹が痛い。

 

以前、志賀勝みたいな刑事さんを六甲山で見たことがあります。

見たというか、見られたというか、関わられたんですけどね、なし崩し的に。

いきなり前に出てきて車を止めさせると、交通事故がこの先であったので悪いこと言わんから引き返したほうがええでと、まるでやくざが因縁付けに来たみたく「斜め下からの視線で、上から目線をかます」みたいに忠告されました。

忠告というよりも「はよ返れ‼ボケ!!」みたいな。

 

ホンマにこいつ警察か?実はやくざちゃうん。やられるのか?逃げなあかん。

マジで思いましたよ、恐ろしかったわ、あいつ。思わず構えましたよ。

志賀さんも刑事には見えない。見えないけど、兵庫県警の刑事さんには、なんか見えます。見え過ぎて怖いです。

余談ですが、人からの受け売りなんですが、兵庫、特に神戸はヤクザの本場なので、兵庫県警としてはそれに対抗するために、わざと志賀勝風をそろえているとかいないとか。

 

ところでところで、志賀勝といえば「斜め45度のサングラス、薄い眉毛と独特の短髪、額の剃り込み。ぴんから兄弟風な口ひげ」。もうヤクザのひな型の具現化ですよね、これぞ「ザ関西ヤクザ」っていうか。ヤクザという単語が服を着て志賀勝を演じているって感じです。

特にあのきれいに剃り込まれた額の剃り込みが強烈すぎて夢に出そうです。そう剃り込みの代名詞なんですよ。

成田三樹夫もすごいですが、あれは剃り込みの角度には入っていません。生え際をきれいに剃っているだけですね。「剃って」はいるけど、「込んで」はいません。論外です。

山西道広の口髭も、微妙にぽっくりしており、やくざ風ではないです。

 

自分的には剃り込みといえば倉吉北高校の1981年度エースの坂本投手と、この志賀勝さんなのです。双方とも恐ろしいことこの上ない。

角度的には坂本昇投手のほうがさらに剃りあがっていました。マウンドでのテレビ移りを意識したのかな。やたらマウンドで帽子を脱いでましたもんね。あれ確実にわざと見せてましたよね?テレビの向こうの人々に。眉毛もまったくなかったし、坂本投手は。こんなこと言うとあれですが、志賀さんのほうは多少残ってましたよ。

 

朝日放送のインタビューで「野球以外で好きなことは?」の問いかけに

「自分の女と電話で話すのが一番ええわ。気晴らしになる。野球よりもええ」と言ってました。

坂本昇投手...ヤクザ高校球児ですね。まったく。まんまやん。

倉吉市民は大阪から大変なんが野球留学してきたなと相当怯えていたのではないかと。

ついては、坂本投手>志賀勝さんということですな。

ちなみに倉吉北、この選抜の後の夏は、不祥事を起こしたとのことで参加を辞退しています。何があったんでしょうね??

 

 

倉吉北ー習志野

 

 

一方、片桐さんはというと、松田優作と原田芳雄が両肩にそれぞれ憑いてしまっている気がします。ピラニア軍団の中でも好きな役者さんなのですけどね。ちょっと意識し過ぎかと。三人並ぶと三兄弟みたいですもんね。

それにしても「ア・ホーマンス」の松葉づえをついた甲高い声のやくざ役、「南へ走れ、海の道を」で柳葉敏郎の顔面に枕をかまして頭をぶち抜くやくざ役がなんかが怖かった。その後、その報復で岩城滉一にほっぺたをハチの巣にされていましたけど、その死に顔もまた恐ろしい。リアルですよ。目なんか剥いちゃって。近年は「相棒」なんかでも渋い演技を見せていますよね。すっかり「ちょっとやんちゃそうなおじいちゃん」になっちゃいましたけどね。

 

 

 

また、このころのテレビって、普通に「このきちがいめ」「かたわ野郎」「ちんば」なんて流していたんですね。驚きです。表現の自由って何なんでしょうか。是非は置いておいて、よくわからなくなりますね。

 

付け加えれば、堀川まゆみが可愛すぎます。浅野温子よりも好きやわ。

麗美のねーちゃんだと知った時の衝撃もすごかったですが、こんな役をやっていたこともまたしかり。確かに、似てますよね。姉妹なのだから。

その後はヌードと本番を拒否して女優引退。

ある映画に「本番」の意味を最初知らずに出演OKしたものの、次第に本番の意味が分かってきて、それはいやだとなし崩し的に降板。迷惑をかけたことのみそぎのために引退したという噂です。

しかし、MAYUMIとしていい曲を書く作曲家になられました。

結果良ければすべて良いのです。

 

それにしてもちょっと色が黒すぎ。地黒っぽいので、のちのち皮膚がんにならないか、とっても心配になります。お美しいだけに。皮膚がん、怖いですよ、侮れません。