宅録ミュージシャン 4月某日 放送禁止用語と言葉狩り | 脱腸亭日常 ~MY TESTAMENT of trifling beetle~

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名誉も金も、素晴らしい音楽を作り人々を感動させようという気持ちもない、極めて不心得なアマチュアミュージシャンであり、アマチュアアーチストtrifling beetleの遺書。
HP https://www.music-scene.jp/triflingbeetle/

4月4日はピアノ調律の日だとか。

これは、調律の基準となるA音は「April」の頭文字と同じであり、またA音は440Hzであることから来たようだ。

メルマガで知ったのだけど、実は、この「クレオフーガ」というサイトに、自分もオリジナル曲を少し登録中っす。

興味持たれたら是非是非、おきがるに~。
http://creofuga.net/search/song/trifling%20beetle


なお、WEB放送もやっているようで、ひょっとしたら、これに出ることがあるかも(笑)。

https://www.showroom-live.com/iris



Mr.Childrenの[名もなき詩]は大好きな曲である。
その歌詞に「ノータリン」が出てくる。

NHKで歌われた時に、字幕スーパーでは「言葉では足りん」とされていたそうだ。


言葉狩りというものはよくある。

最近特に多い気がするのは自分だけだろうか?

以前は筒井康隆の小説にクレームがつき、「断筆宣言」までさせてしまったこともある。

「てんかん」という言葉がとある団体の琴線にとてつもなくひっかかったらしい。

Will you dance?」なんかでも有名なジャニス・イアンの曲に「Love is blind」(恋は盲目)というものがあるのだが、「blind」が盲人に対する差別になるという事で放送禁止になったという。

すごく素敵な曲だけに残念で仕方がない。


Love is blind, love is only sorrow

Love is no tomorrow, since you went away

Love is blind, how well I remember

In the heat of summer pleasure winter fades



Love is blind, love is without a mercy

Love is now youve hurt me, now youve gone away

Love is blind, love is no horizon

And Im slowly dying here in yesterday


この後も


Love is blind, love is your caress

Love is tenderness, and momentary pain

Love is blind, how well I remember


この曲にはあるエピソードがあって、昔だがビートたけしのオールナイトニッポンで、高田文夫が「恋は盲目を歌っていたのは誰だっけ?」と発言したところ、たけしが間髪入れずに「レイ・チャールズ」とギャグを言い、直後に「いけね、今のはまずかった」とあわてていたそうである。
その世界の北野武監督の「座頭市」では、「めくら」という言葉が頻繁に出てくるためにR-15指定になっているという。



ポールマッカートニーが率いていたWINGSの名曲に「あの娘におせっかい」と言うものもある。

この「love is blind」は、収録アルバム「ヴィーナス・アンド・マース」の歌詞カードでは「恋は盲目」と明記されていた。

なので、よくこのアルバムを聴いていた自分は、自然とそう覚えたのだ。


Any time, any day, You can hear the pepple say

That love is blind, well I dont know but I say love is kind




U2の曲にも「love Is Blindness」がある。

Love is blindness, I dont want to see

Wont you wrap the night, around me

Oh, my heart Love is blindness




あと、Amy Winehouseの「I heard love is blind」は、タイトル以外では、最後の最後にタイトルになっている文言が一度、ぽつんと出るだけである。

Yes, he looked like you

But I heard love is blind



自作の曲に「偏愛-My Blind Love-」というのがあるが、その歌詞には当初「めくら滅法」「めくらのようにココロで世界を覗く」なんてものがてんこ盛りだった。

このままで配信したら団体から抗議されそうなので差し替えて配信したことがある。

しかし考えてみれば、自分のオリジナルにはそういう系の文言が非常に多い。

「茫然自失で混乱している人々に、ファイトを求めるほうが狂ってる」なんてものもある。

この「連鎖」という曲についてはそのまんま配信し、歌詞サイトにも明記している。

差し替える気もさらさらない。

曲の持つアイデンティティが台無しになるからだ。

ありえない。



また、日本ではパソコンのキーボードを見ずにうつ事をいまだに「ブラインドタッチ」ということが多いが、現在では「タッチタイピング」という言葉が一般的になりつつあるそうだ。

このように「blind =盲目」という表現は差別的ニュアンスを含むらしい。

カーテン代わりに使うブラインドはどうなんだろうか?

やがてステレオタイプな言葉狩りの餌食にかかり、改称を余儀なくされてゆくのかもしれない。

なお、中国語では「ブラインドタッチ」のことを、現在でも「盲打」と呼ぶそうだ。




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