宅録ミュージシャン 4月某日 小保方さん、大丈夫っすか?誰も守ってくれませんね | 脱腸亭日常 ~MY TESTAMENT of trifling beetle~

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基本毎日更新。名誉も金も、素晴らしい音楽を作り人々を感動させようという気持ちもない、極めて不心得なアマチュアミュージシャンであり、アマチュアアーチストtrifling beetleの遺書。
HP https://triflingbeetle.wordpress.com/2025/09/06/trifling-beetle-official-hp/

偶然の産物で、とあるアルコール依存の方の書いていると思しきブログに到達。

というか、SNSだろうか?

「ミール」とか言う写真でいろいろなものを紹介するサイトらしい。

それを見ていたら、その方はやたらと居酒屋メニューを紹介している。

おまけにひとこと

「酒の肴作りをがんばっています」

誠に、おいおいであることこの上ない(笑)。


まるで21世紀のジャンヌダルク、あるいはキューリー夫人の出現のように書き立てていたマスコミが掌を返している。

小保方さんの一件だが。


もう、この振り幅の広さには、毎度の事だが辟易するだけだな~。

犯罪者みたく激烈に弾劾するつもりだろうか?

なんというか、ホンマに切ない限りだ。



映画「誰も守ってくれない」予告編 - YouTube


この映画は、ドラマ放映された「誰も守れない」の続編だが、最近は映画と連動させたドラマという展開がかなり多い。

この映画の場合は、ドラマのラストシーンが映画のオープニングに直結しているという手法だ。

一応、映画の主人公の背景、相棒の過去の出来事などはドラマで描かれ済み。



ドラマのテーマは「被害者家族の保護」だったが、対して映画は「加害者家族の保護」という観点から俯瞰したものである。


監督の君島良一は『踊る大捜査線』シリーズの脚本を手がけたことで有名だが、その折、警察取材を行う中で「容疑者家族の保護」に強い関心を持ったと語っている。




ざっくりといえば、加害者家族の実名や画像を掲載し、保護にあたっている刑事の家族までもが糾弾されるという極めて悪辣なネット社会を描いたものである。


テーマは非常に興味深いものだが、何かが物足りなく思うのだ。

一つには、社会派の映画なのにどうもエンターテインメントに走りすぎている点。

「よくできた2時間ドラマ」だという感想が非常に多いのも、その辺りの物足りなさから来るのかもしれない。


もう一つはリアリティの希薄さ。

過剰な演出がどこそことなく見られていて、それが逆にリアリティの欠落を招いてしまっている。

ネット住民がゾンビのように押し寄せて警察とやりあうなんて、普通に考えたならばあり得ない。

果たして、あれだけ直接的な行動を起こすことができるのか?

そういう細かい点で非常に胡散臭いものがあるのである。

準じて、現実はどうなのか?


ネットは無法地帯であるという人がいる。

確かに、犯罪を犯したものや、容疑者の家族の顔や本名、住居に住所等個人情報をネットに晒す行為は現実的にかなりある。

直接的な行動を伴わない、ネット内で完結するような果てしない蛮行。

そういうものはこの映画の比にはならないほど、常態的かもしれない。

そっちのほうがはるかに恐ろしく、現実的だ。


...そう考えたならば、この映画のリアリティの希薄さは、なんか気にならなくなってしまった。




ところで、この映画に出てくる「ヒーロー気取りのネット住民達」は、たんに「糾弾」という言葉に酔っぱらってしまい、人権侵害を公然と行ってゆく。


お祭りを楽しんでいるだけで、はっきり言ってその愚行は異常の極だ。


そこには歪んだサディズムさえ感じるし、そもそも利益もないのに、意味もなく人の心を傷つけ、屈辱感を与えることによって自分の強さを感じる、生きていることを実感するという底意地の悪い腐敗し切った精神構造が見えたりもした。本当に、常日頃から満たされないものを抱え込み、狂気に駆られているー少しきついい方をすればー異常な人種だが、現実のネット世界はどうかといえば、今日、もっとえげつない行為がいともたやすく行われていたりもするわけである。



ある意味、マスコミより情報収集が早いと揶揄されているネット社会。


背筋が凍る思いだ。





志田未来の演技はいいし、今も成長を持続していると思う。

佐藤浩市の相棒役の松田龍平はやはりいい役者だと思う。

メインの撮影をハンディーカメラにし、リハーサルからカメラを回し、その中で生まれる役者のリアルな動きや表情を切り取っていくという「セミドキュメンタリー撮影」という手法で作られたそうだが、その効果はてき面に出ていて、異常さを孕んだ空気感の演出には多大な貢献をしていると思う。

そのためドラマ同様、映画も画面が細かく揺れるのもいい感じだ。


だけど、やや時間がなかったのだろうか。

着想してすぐに行動に起こした感が否めない。



もうすこし熟成させたり、寝かせてみたりして作りこんでいったほうが良かったのでは。







番外編 | monstar.fm 番外編
trifling beetle
2014年3月リリース
Tr1.黒い雨、紅い傘
Tr2.夏の一日を快適に過ごす方法
Tr3.モラル&パワー(この、どす黒い変態女っ!!)
Tr4.ジャンキーズ・シット
Tr5.連鎖
Tr6.MY MAMMY’S…
Tr7.R.A.S.
Tr8.星空に見とれていました
Tr9.パレード
Tr10.呟け、罵れ、拡散しろよ
Tr11.Meta Life
Tr12.セシウムと完熟トマトのサラダ
Tr13.FAT PROOF
Tr14.鈍痛
Tr15.ほんのつかの間だけの天国(いなくなってとっても寂しいよ、ジョン)
Tr16.End of the Day

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