入梅したようだ。
かなり早い気がしたが、本当に相当早いようだ。五月に入梅なんて、記憶にはない。異常気象というか、想定外の季節的な出来事は、ここ数年、頻発している。今年は春なんてほぼなかった気がした。よって、こういうことも多いにありなんだろう。それもまた、自然なことなのかもしれない。
地球は、かなりイライラとしてストレスを溜め込んで、そしてテンパっているんだろう。
「夏に誘われるまんまに」のリミックス、リマスター、および「ヒァ・カムズ・ザ・ブルー・スカイ」の本mixを録る。
前者は、前回での課題を徹底的にやり直したもの。何とかベースギターをほぼそのままのレベルで残し、ボーカルを前に出すことに成功した。
後者は始めての本番。課題をこれから洗い出し、必要とみなせばリミックス、リマスターにかける予定。後者にはグリッチノイズのループをレイヤーしたバージョンも作ってみる。
エレクトロニカの影響でグリッチ、ミニマルなどにハマっている。はじめて実験的にだがその要素を取り入れてみた。なかなか「聴かせるノイズ」をはっつけることは難しい。とりあえずこんな感じかなというものを作ってみた。同時に色々なグリッチを作ってSEライブラリーに保存した。また使う機会があろうか。
「ヒァ・カムズ・ザ・ブルー・スカイ」は、最近、激烈な偏頭痛に悩まされることが多く、そのことがヒントになって出来た曲。まさに怪我の功名(笑)。
連休時にニュースで見た「車で道路が大渋滞している様」は、まるで悪い血栓や悪玉コレステロールなんかで血管内が滞っている様に見える。いや、ある意味「現代人の、現代的な生活の象徴」だと思うのだ。その生活の中で、常態的に感じる「イマイチすっきりしない感じ」。自分の場合はそれを偏頭痛に強く感じることが多い。
また、当然、あの大渋滞の中で、エコノミーシンドロームに罹る人も何人かはいるのだろうなとか、渋滞の中のサドンデスとか、さらにそれが原因となり、輪をかけて更なる大渋滞を巻き起こし、ついては一部が通行止めになる様子とか、もういろいろなことを考え込んでしまうのだ。やがてそれが肺や脳に行き、やがて血管が爆裂するかもしれない怖さ。
そういう恐怖、不安との葛藤や、ナントカしてくれという健康への切なる渇望を、冷淡に描いた曲。まあ、そんなこと気にしていたら現代を生き抜くことは出来ないのかもしれない。どうでもいいのかもしれないが…(笑)。
現代人は往々にして、そういった得体の知れない怖さと日々、内面的に格闘しているのではないのだろうかという頓珍漢な自問自答である。
しかしあながちそれも的外れではないと思う。大げさな健康ブーム、医学的なバラエティー番組の隆盛…なんか、モロその表れだと思うからだ。