身内が子供を産みまして。



それまでは
母親に復讐するかのように

「結婚はしない!」
なぜなら
あなたたち夫婦の仲の悪さを
目の当たりにしてきたから


「子供も産まない!」
なぜなら私が生まれてきて良かったと
思えた時が無いから


と宣言しまくっていた。


母からの
「結婚しないの?」
「相手ももういい歳だし、相手の親御さんが心配しているんじゃないの?」
という盛大なお節介に

いちいち噛み付いて
ある時ぶち切れまして

泣きながら
「もう金輪際、結婚は?子供は?とか言ってくんな!!」

と訴えた。




そうしたら
その時から本当に言ってこなくなった。


清々すると思うと、思ってた。



感じたのは
寂しさだった。





親になんだかんだ言われて
それをウザったく感じて
反抗的なことを言うのは

とても楽なことを
知らなかった。



何も動かず、
ただ言葉で反論していた。


私はとても未熟だということを
今回の身内の出産で
ようやく認めた。



言われて、やる。
言われて、不満を抱いて、口だけで反論する。


雇われているなら
仕事でも同じ。

自分がこんなにも未熟だということを
知りたくなかった。
気づかないままで居たかった。