私は、よくバスに乗ります。

今朝は、たまたま運転席がよく見える、一番前の席に座りました。

そして、随分スマートな運転席の風景に、ふと、昔の懐かしい「田舎のバス」を思い出していました。

 

私が通った小学校は、少し遠かったので、毎日、バス通学をしていました。

その頃のバスは、まだ、フロントの前が大きく突き出ていて、エンジンなどは、そこにありました。エンストなどすると、そのカバーを開けて点検したり、鉄のバーを差し込んでグルグル回してエンジンをかけようとしたり、今では見ることもなくなった光景がありました。

 

今のバスは、運転席周りもスマートですね。

もちろん、クラッチを2度踏みしながらギアチェンジした、あの長〜いギアバーも無いし、サイドブレーキだって、小さなレバーをチョンと上げ下げしているだけです。

それに、料金も現金で払う人はほとんどいなくて、どんな爺さん婆さんでも、カードでピッとタッチするだけです。

 

それに比べると、昔のバスの決定的に違うところは、

なんたって、女性の車掌さんがいたことですね。

ショルダーの小さなバッグのなかから、切符を取り出し、ハサミをいれながら、

一人一人に切符を売っていたのですからね~、夢のようです。(^^;)

 

もちろん、自動ドアでもないので、車掌さんがドアの開け閉めをしてくれたし、

いろんな案内やら、注意やら、挨拶やらしてくれて、そして運転手さんに、

「発車、オ~ライ!」てなもんです。風情があってよかったね~。(^▽^)

 

今のようにエアコンも無かったし、クッションも硬くて、まさに、

田舎のバスは~、おんぼろ車~、でこぼこ道を、ガタゴト走る~♪だったけれど、

そこには、車掌さんがいて、現金で切符を買うやりとりがあって、降りるときも、

口頭で知らせたり、ちょっとした会話さえありましたね。

今は乗るときは、カードでタッチしてピッ!

降りるときは、ボタンを押してピンポ~ン!ですからね。

 

そんなことを懐かしく思い出しながら、

降りる駅が近づいたので、降車ボタンをポンと押して運転手に知らせ、

自動でガーッと開いた降車ドアから、無言で、転ばないように気を付け乍ら

降りました、とさ。

 

今朝のバスの中、郷愁のひとときでした。

爺さんだね~。