昨日、電車の中で、私の目の前に立っていた若者の、白いTシャツの背中に、小さな黒文字で、

  

 Understanding is but the sum of our misunderstandings.

                            Haruki Murakami

 

と、書いてあるのが目に留まりましてね、

「ん?何だこれ?」と、しばし、首をひねったものでした。

 

村上春樹氏の言葉なのだな、ということはわかるのですが、

私は彼の本を全く読んだことが無く、この言葉も初めて目にしたのです。

 

私達が「理解した」と思っていることも、「実は誤解の集合体なのだ」とでも言っているのか、

ようわからんので、帰ってネットで調べてみたら、

村上春樹の小説、「スプートニクの恋人」に出てくる言葉で、

「理解というものは、つねに誤解の総体に過ぎない」 が、

英訳されたものらしいです。

 

と日本語で聞いても、どういうことなのか、理解が難しい。

ま、何ごとも、その本質とか、真髄とか、言わんとしていることを

正しく理解することは難しい、大概のことは自分なりに納得して、

理解したと思っているに過ぎない、実は誤解ばかりだとでも言っているのだろうと、

そのように勝手に理解しました。(これも誤解か、、汗)

 

それにしても、その言葉がプリントされていたTシャツを着ていた若者、

まさか電車の中で、後ろにいた爺さんがそれを読んで、しばし首をひねっていたなど

夢にも思っていないことでしょう。(笑)

単なるTシャツの模様くらいにしか思っていないのではないか。

あんまりオジサンを悩ませるんじゃないよ!

 

電車内の一コマでした。(^^;)