人間として、してはいけないこと。
それは、自分を卑下すること。
「自分はつまらない人間だ。」「自分は駄目な人間だ。」
などと、自らを否定するような考えに捉われること。
往々にして、道徳心が篤く、価値基準が高いところにある人ほど、
自己嫌悪に陥り、自分を卑下しがちになる。
基準が高いだけに、そこに至れない自分を「駄目な人間だ」と卑下してしまう。
「こういう人間でありたい。」「人はこうあるべきだ。」という意識が強いほど、
そうでない自分、そうなれない自分を断罪する。
そのこと自体は、そこまで客観的に自らを見つめるという意味で、
一つの高度な精神活動と言えなくもないが、
価値基準などというものは、たまたまその時の身の回りの状況によるだけで、
少し世界が変われば価値には多様性があることに気が付いていないという意味において
実は、全く、自らを客観視など出来ていないとも言える。
自己を否定することは、その人自身が苦しむのはもちろんのこと、
周りの、親や、兄弟や、親友など、身近にいる人をも苦しめることになる。
愛する人が、自らを卑下して苦しむ姿を見ることなど、周りの人たちにとっても耐え難いこと。
何より、もともと、「つまらない人間」とか「駄目な人間」などいないのだ。
誰もが、両親の大いなる喜びと博愛と祝福の中に生まれてきた。
誰もが、健やかな成長と幸せを望まれる中にある尊い存在なのだから。
だから、自分を卑下するなどということは、
その尊い自分の存在を、自ら冒涜するということで、決してしてはいけないこと。
人生において、人間として、決してしてはいけないこと、と思うのです。
遠い昔、そういう若者がいて、
振り返ってみて
今なら、その若者に言ってあげたいことです。