パックス ボタスキヤ(笑)
ラテン語わかんないので パックス ノワールラパン!で勘弁してくだせぇ
スム・アルマトルス! スム・アルマトルス!
佐藤大輔が日本の宇宙開発を描く「遥かなる星」です。
実は1巻しかよんでない(既刊3巻) なんせ絶版ですから
誰が恵んでくれ!
まぁ 話の筋は 1962年のキューバ危機で 全面核戦争が勃発
アメリカ ヨーロッパ 中国が滅亡し、生き残った唯一の大国 日本が宇宙開発を目指す という筋
今回のテーマは「核戦略」難しい話は抜きです そういうの好きな方は ジョージ・ケナンなりミヤシャイマーなりジョゼフ・ナイなりやってくだせぇ
まずは話の流れ
1)ソ連がキューバに核兵器含む大規模軍事援助
2)アメリカ ケネディ政権、キューバへ進攻
3)キューバにいるソ連軍事顧問 アメリカへ核攻撃
4)ソ連首脳部 西側の報復恐れて アメリカ、ヨーロッパ 中国へ全面核攻撃
5)ケネディ政権、判断の遅れ(早い話、全面核戦争という自体にビビった)から反撃に手間取り ソ連を半壊させるに留まる
ケネディ政権 及びアメリカ合衆国消滅
まぁネットの力も借りました 多謝!
ポイントは4)ですね
当時のアメリカの戦略は柔軟反応戦略、つまり「100の攻撃には100+αの反撃」という考えです。
それに対しソ連は、「使える火力はとにかく使う、出し惜しみはしない」というスタンス
これは逆に言えば「何かあると相手もひょとしたら全面的核攻撃すんじゃねーの」という発想に繋がります。
「じゃやられる前にやっちまおう」となる訳ですね
あくまで「遥かなる星」は小説です ソ連のミサイル保有数にも細工してあります(当時のソ連のミサイル数と信頼性では実はアメリカを滅ぼす事は出来なかった)
しかし、この小説のポイントは「相手を滅ぼす十分な核戦力があっても、決して核の脅威からは逃れられない」という事実です
実際 冷戦中「あと○○秒で全面核戦争」なんて ひやり、どきり はありました。
だから「遥かなる星」では日本人はMAD(相互破壊確証)、つまりお互いに「やられたらやり返す」それは互いの利益にならないから辞めときましょう、というスタイル を選択せずに、「宇宙への逃避」を企む訳ですな
余談だが コレ マク○スでしょ 播種計画 「地球連邦の興亡」もこの筋だったり
まぁ 個人的には核戦争で人口激減を起こした北米に入植なんてのも 面白そうですが
若干 専門的な話になりますが、MADの前提は「相手も自分も痛い目見るのは辞めよう、仮に相手の方が打撃が大きくても」というスタンスです
ゲーム理論の世界ではミニマックス法(mini-max)と言いますが つまり自分の損失を最小にする考えです。
これが成立する状態をナッシュ均衡と言います これ理論化したジョン・ナッシュって確か変態らしいです
コレに対して「自分に打撃があっても相手にそれ以上のダメージがあればイイ」というスタンス、つまりゼロサム理論 これ言っていたのが「アノ」フォン・ノイマン、ドクターストレンジラブです
ガチ変態です
さて話がズレましたが、ミニマックス法の環境下では「相手が仕掛ける、自分が反撃する」「相手が仕掛ける、自分は反撃しない」「自分が仕掛ける、相手も反撃」「自分が仕掛ける、相手は反撃しない」とあります
まず、被害を出したくないなら、最初から自分から仕掛けない方がいいです(反撃のリスクが付き纏うから)
そして相手の先制攻撃には反撃すべきです、相手が生き残れば ますます撃ち込んでくる危険性があります
つまり、現実的なプランは「自分から決して攻撃しない、しかし相手が仕掛けて来たら容赦するな」となります
まぁ囚人のジレンマですな
さて ポイント、コレは相手がファビョれば 核戦争勃発確定な戦略でもあります。
国家は常に合理的か?
例えば「現在みたいな国家間の経済関係が密接な時代、大規模な全面戦争はけっして起きない」
コレ 第一次世界大戦前の評論家の言葉です。
「アメリカ相手にできるだけの軍備が欲しい?そのアメリカから艦隊動かす石油輸入して、軍事費かりてんだろ」
これは 海軍軍縮条約の日本代表 加藤友三郎海軍大将(元帥だったかな)のセリフ(の趣旨)
つまり リアリスティックな観点に立てば国家が常に合理的に動く保障はないと言う意味です
さてポイント つまり核戦略は常に合理性に因るとは限らない訳です
なら どーする?多分答えはありません
一応仮説は出します
先程 囚人のジレンマに触れましたが、コレは「非協力ゲーム」です つまり相手が何するかわかんないという意味です
だから 最悪の事態に備えますし、何かあれば即 最悪の事態にそった行動を採ります
はい ポイント つまり 互いに情報交換をすれば 突発的なトラブル→全面核戦争 というリスクは抑えられます
実は米露の核軍縮において 互いのICBM基地に相手国の軍人を招いていたりしています
また英仏は軍事費をクリアーにする事で 核戦略にたいしても議会に公表しています
怖いのは中国、軍事費も核戦略も不透明、一応 国防白書らしきモノだしたり、「先制核攻撃しません」とは言っています、が 担保がない それを立証する実績なりデータを公表していません
監査法人のレビューがない決算書みたいなモノです
さて 結論をまとめましょう
・(現実、遥かなる星問わず)キューバ危機や冷戦の経験から「まとまった核兵器さえあれば絶対安全」はただの幻想である
・2度の世界大戦に代表されるように 国家はしばしば 非合理的な戦略を採用する、そして核兵器はそんな国家に委ねられている
・核戦争を防ぐには、ミニマックス法による核戦略では限界があり、ミニマックス法を成立させる為には プレイヤー(核保有国)が合理的な戦略を採用する必要がある
・合理的な戦略採用の為にも 互いの情報を交換すべき
正しい情報無しに正しい戦略は成立しない
・その点 で中国は極めて危険なプレイヤーでもある
そして日本はそんな国と対峙しなければならない
そして その国は益々国力を増している
まぁ ネタです 本気にしないでください
なんか突っ掛かれても困ります
結論は「仮に中国とMADを成立させたい場合は互いの情報公開必要だよ、コレ、通常兵器も同じだよ」という事で
ちなみに 公務員試験を考えている方へ
「ナッシュ均衡」は試験に出ます、私が受けた時はでました
この辺 意識しておいた方が吉ですよ(出なくても責めないで下さい)