世界恐慌の再来は防げるか!
ミツゴ評価 ☆☆☆☆☆
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<書評>夢はおしまい、かくれんぼ~
まずはLTCMのお話
まず、現在 1単位のドイツ国債価格が100 1単位のイタリア国債価格が50とする
しかし、国債の理論的な価格はドイツ国債が95 イタリア国債が55である(つまりドイツ国債が割高、イタリア国債が割安)
国債価格は理論値へ収束する(つまりドイツ国債は下落、イタリア国債は上昇)
この場合の戦略
・まず ドイツ国債を空売りして キャッシュを100、得る
・100のキャッシュでイタリア国債を2単位購入する
・やがてドイツ国債が95、イタリア国債が55になる
・イタリア国債2単位売却し キャッシュを110得る、ドイツ国債を95で購入し引き渡す、結果手元に15のキャッシュが残る
では、ここで ロシアが破綻し、世界中で 新興国→先進国への資金移動が起きたとする
・イタリア国債は 50→45へ下落、ドイツ国債は100→105へと上昇したとする
・このままでは、15の損失が発生する
・損失を最小限にするにはイタリア国債を早期に売却し ドイツ国債を早期に購入する必要がある
・しかし 誰もがイタリア国債を売却している為 イタリア国債が売れない、キャッシュが手に入らないのでドイツ国債が買えない
・当然損失は拡大、ドイツ国債を引き渡せない→デフォルト となる
怖いのは、LTCMが莫大なポジションを有しているという事である
つまり連鎖倒産のリスクだ
連鎖倒産発生環境下では人々は資金を融通しようとはしない、あいつに金貸しても帰ってこないかも・・・・・と、みんな考えるからだ
これをシステマティックリスクという
この本の後半は87年のブラックマンデーにおけるNY市場の資金繰りの戦い、ベアリングス銀行倒産後の買収戦と続く
現在、金融システムはある種のリスクを抱えている
オペレーショナルリスクというが、扱う金額が大きくなり 世界経済のスピードが速くなった結果 ささやかなミスが伝染病の如く伝播するようになった(そして人間が人間である以上ミスは無くならない)
対策の1つがバッファとしての自己資本蓄積、つまりBIS規制へと繋がるわけだ
書評?ウィキペディアにいいヤツあるよ(無責任)


