http://www.bk1.jp/product/0329185
ミツゴ評価 ☆☆☆☆+☆×0.5(☆4.5コ)
<書評>あまり通貨は関係ないような・・・・
本書は 世界経済の展望の本である
個人的にはむしろ、焦点を「国際金融」に当てていると思う
いや通貨は国際金融の重要なファクターだし 勿論触れられてはいるが やはり寧ろ金融ネタと解するのが適当だと思う
さて、アメリカドルは基軸通貨として矛盾を抱えている
昨今は米国の累積赤字、そしてアメリカの経常収支や資本収支を見て 米国の覇権と基軸通貨ドルの失墜、という意見が目立つ
なるほど 確かに米国の国際収支は問題だ
だが何故我々はドルを使うのだろうか?
ソレはドルが使いやすいからた、極論 日本と中国の貿易でもドルをつかう
では何故ドルを使うのか?みんな持っているからだ
当たり前だ、仮にドルが超貴重品なら誰もドルは使えない、だれも持っていないから
では何故 みんなドルを持っているのか? アメリカが輸入代金として世界中にバラまいたからだ
つまり アメリカの輸入(貿易赤字)が世界にドルをバラまいた為 世界中の人々がドルで買い物出来るようになり ドルの価値が増大した、と言える
むろんこれはアメリカという国の信用(経済力や軍事力、国際的な実績)に由来する
アメリカという国は露骨やルール違反や借金の踏み倒しを、少なくとも中国やロシアと比べて行わない実績があり ソレが信用となるから基軸通貨ドルもまた信用されている、といえよう
これを踏まえて 人民元の基軸通貨化を見てみる
まず 基本的に非中国人は人民元をあまり持っていない
何故なら中国はあまり輸入しないから 人民元が海外に流出しないからだ(中国の対外投資も米ドルが中心)
結果 誰も使わない人民元は基軸通貨に成り切れないとある
仮に人民元が基軸通貨になるなら 中国自体の経済力がアメリカを凌駕する事に加え 中国が貿易にしろ投資にしろ多額の人民元を海外に放出する必要がある
つまりは既存の輸出立国中国では困難な話だと言えそうだ
ここで国際金融のトリレンマについて触れたい
1)自由な資本移動 2)自由な金融政策 3)為替の安定 は三立が難しい、という話だ
例えばユーロ圏(ドイツやフランス)は 1)と3)を追求した為 2)が出来ない、何故なら独自の金融政策は ユーロの足並みを乱す形になるからだ
結果 ユーロ各国は「自国にとっての」適切な金融政策が出来ずに ギリシャ等でバブルが発生した訳だ
中国は 1)を規制している
例えば中国の経済成長に託けて 世界中からホットマネーが大量に流入する事態になれば中国国内は インフレ+人民元高による輸出産業へのダメージ という事が目に見えているからだ
結果 外国人が誰でも人民元を自由に出来ない、だから外国人は人民元を有しておらず 結果として人民元は国際化はなされてはいない
仮に人民元が基軸通貨となるには 世界中の人々が気軽に人民元を保有し 中国へ投資できる環境が必要だ
要は当面は人民元の基軸通貨化は困難だと言えそうだ、という事やね
「愚かな戦争」は「愚かな政治家」が起こす
日本軍の敗因を前著「参謀本部と陸軍大学校」で喝破した著者が、戦史から導いた「戦争回避」の原理
http://www.bk1.jp/product/02594959
ミツゴ評価 ☆☆☆☆
<書評>概論だけあり基本は薄く広く
基本は薄く広く
取り扱う戦争の時代もナポレオン戦争からイラク戦争まで、テーマも地政学からゲリラ戦 対テロ戦までと幅広く そとつなく熟している
はっきりいえば、私は「狭く深く」掘り下げる性質なので、書評は書きにくい
だが幅広いテーマを扱うだけあって1冊あれば戦争(にまつわる哲学)について一通りの理解が得られる、そういう内容になっていると思う
逆に ある程度理解のある人にはちと簡単過ぎると思われるかもしれない
はっきり言えば 慣れない人にはこの手の本はかなり読みにくい(私もそうだ)
何故なら 戦略とは突き詰めれば常識の積み重ねである以上、"奇をてらう"という行為をしないし、当たり前の事を着実に詰めていくのが理想だから すっきりするような快感などなかなかないからだ
戦争に非日常的な冒険心を抱く人にはちと面白くないかもしれない
戦争(戦略)とは政治の延長であり 政治は日常の延長である以上 戦略もまた日常に由来する
なんか書くか
クラウゼヴィッツはかつて「戦争は政治の手段」と言ったそうだ
これを聞いた人には「戦争を政治の手段として活用しろ」とか聞こえるかもしれないが そういう意味ではない
戦争という手段は政治の為に供される、故に戦争や軍事というモノはダイレクトに政治と政治の主体である国家(国民)の制約を受けてしまう、戦争(軍事)は政治と国家から独立できない という意味でもあるんだ
これは「クラウゼヴィッツの三位一体」何て言えば 多分わかる人はわかるとは思う
例えば「日本がミサイル防衛(MD)に力を入れている」という軍事は、「日本周辺の北韓や中国と潜在的に対立している」という政治事情と「日本国がミサイルや核(による報復政策)へ嫌悪感を抱いている」という国の性質が反映されている(勿論他にもいろいろある)
クラウゼヴィッツが戦争マンセーでない事は彼が「摩擦」という概念を採用した辺りからもわかる
つまりどんなに強大な軍隊も動かせば莫大な物資がいるし、消耗・疲弊するという意味だ
さて「戦争は政治や国家の性質に反映される」的な事を書いた
これを表しているのが地政学だ
例えば、スイスは海軍をもたない
これはスイスが内陸国という性質が反映された結果である
或いはイギリスは(国力に比して)強大な海軍を持っている
イギリスは日本と違い 周辺は友好国という性格から 海軍力を対潜と近海の防衛に特化するのもありだが 実際は空母を保有していたりする
これもイギリスが旧植民地、現英連邦諸国との同盟政策に由来する
ここでも軍事に国家の性格が反映されている
最後にまとめれば
・国には様々な性格(地理的な状態、人口、産業、資源、歴史等)があり それは国によって違ってくる
・国の性格はダイレクトに国の政策、特に外交に反映されてくる
・結果 軍事にもまた政策は反映される
結論 軍事は政治と国家からは逃れられない、と
わかりにくい?本書を読めばわかります
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/eco/1297842299/
の336に私の名前が!
えー ネタ?
まず確認
・私はドーマー信者ではない(BIS規制やアウトライヤー規制から国債保有に限界があると常々指摘している、しかも日銀の過剰な国債引受には金融と財政のリスク分離が出来なくなる、と書いていたりする)
・私は原田泰信者でもない(データ重視姿勢は評価しているが書評で「こじづけがある」「不親切」と批判的に書いていたりする)
・原田泰はドーマー信者でもない(「このまま国債が増えると利払いが大変になる」と書いていたりする、データで見抜く日本経済の真相P65より、あの人はリフレ派兼ハコモノ系のバラマキ批判派だ、リフレ=ドーマーか?)
・ていうか私は三橋blogで「2ちゃんに書き込んでいる」とは1言も書いていない(基本ROM専だ、しかも軍事板の、「書き込んでいる」というなら出してみろや、そのカキコミ)
待てや 全部 嘘かよw
狂っている・・・・・これがデムパか!!(案の定誰も反応していない)
なんかネタにして書いてみるか
花見酒という言葉がある
わかりやすくいえば互いに資金のやり取りをすれば資産と負債を拡大し貸借対照表を大きく出来るという話だ
だがまてよ
資産にはリスクがある、国債ですら変額商品だから元本割れが有り得る
つまりだ 資産が拡大すればリスクも拡大するんだ
でも負債はその限りに非ず
住宅価格が下がっても住宅ローンの支払が減らないのと同じやね
結論、資産と負債が増えればそれだけ純資産が目減りするリスクが高くなるという事
要するにレバレッジかけて資産運用しているのと同じだからね
私の考えは ソレは危険だ、という話だ
何処をどうすれば「国債を無限に発行できる」なんてなるんだろうか・・・・・
2ちゃんしか見ていないからだろうか?
仕方ないので、ネタにしてみますた(何が仕方ないかって?デムパさんならネタにするしかないだろw)
他になんか有用な利用法があるのか?捜し出して芸でも仕込むかw
http://www.bk1.jp/product/02659616
ミツゴ評価 ☆☆☆☆+☆×0.5(☆4.5コ)
<書評>身分制度とは・・・・
明治始め この国には数々の有力者がいた
大名家、公家、明治維新の論功者、あるいは(時期は前後するが)有力商人、琉球王家(尚家)・・・・
明治初期という時代は身分の上下関係が麻の如く乱れた時代でもあった訳だ
大大名でも佐幕派は?素浪人出身の功労者は?家柄のある小貴族は?・・・・と 身分には様々な基準が混雑し、評価の付けようがなかった部分があった
華族制度はそんな時代にあって バラバラの身分秩序の再構築と 「皇室の藩屏」「国民のモデル」としての期待を担わされて生まれたモノと言える
言い換えれば 天皇をトップにした近代日本の新身分秩序の構築とも言える
政府は有力者を華族として取り込む事で国家の基盤を固めようとした
後の韓国併合でも韓国内の有力者を朝鮮貴族として日本の身分秩序に取り込んでいる
注意がいるのは 朝鮮貴族=当時の有力者の家柄 である為、必ずしも親日派とは限らず むしろ反日、独立派や民族派もいた事である
勿論 李完用(韓国併合時の韓国側首相)のような 日本側への功績が認められ、爵位を賜った人間もいる
さて 当初は「皇室の藩屏」として出発した華族も やはり時代の流れとともに変遷する
演劇などに進出する者 事業に失敗する者、揚げ句には共産主義にのめり込む者等様々である
ここで事業について少々
小岩井牧場というメーカーがあるが 実はここも華族の農場だったりする
華族はしばしば 事業、あるいは資産運用先として不動産事業、特に農場開発を好んだとされている
当時は北海道開発等で農場開発が一種のブームだったようだ
だが 後に小作争議(小作人が地主への小作料の減免等を求めた騒動)に巻き込まれて資産や収入を目減りさせる家などもいたそうだ(蜂須賀家等)
正直 社交界的な醜聞(ゴシップ)な内容はあまりないが それでも一読の価値アリ


