著者名のミスの為修正しました
http://www.bk1.jp/product/03304521
ミツゴ的評価 ☆☆☆☆☆
【書評】恐怖の黒字倒産
黒字倒産 という言葉がある
意味は 会社が黒字なのに倒産してしまうケースで たいていの理由は"資金繰りがバーストしたから"になる
では 何故資金繰りが破裂するのか?と言う疑問が出て来る
ソレに対する解答が本書の目的である(と私は思っている)
2つ程例をあげてみる
1)王将の場合
王将は90年代末には実は倒産の危機にあった
利益は出ていた
毎年 320~400億円の売上に対して35~45億円の経常利益、経常利益率の合格点が5%なので 軽く10%をたたき出している王将は(利益だけを見れば)相当な優良企業だとわかる
が、問題はキャッシュフロー(以下CF)のお話
キャッシュフロー計算書には大きく 営業CF(本業の儲け)、投資CF(投資に使うお金)、財務CF(貸し借りに対するお金)がある
00年度決算を見ると 営業CF<投資CFとなっている
つまり 本業で稼ぐ以上のお金を投資に費やしている訳だ
個人レベルで見るとわかりやすい
例えば 年収500万円の人が3500万円の住宅ローンをかりるようなモノだ
ならば次は何が起きるか?
ローン返済に四苦八苦するのが目に見えている
王将もまさしくコレだった。
つまり 莫大な投資→有利子負債の増大→返済額の増大→資金繰りの悪化→経営危機 という訳だ
ポイントは何故、莫大な投資をしていたかという事だ
実は、王将 不動産関連に多額の融資をしていたらしい。
飲食店は水商売であり、収入は不安定だったりする
ならば安定した賃料収入に惹かれるのもムベなるかな という話になる
だが 王将の場合は体力以上の投資をした訳やね
ソレが結果的に王将の資金繰りを悪化させる形となってしまった訳だ
2)Q社の場合
中堅空調メーカーのQ社、この会社も王将と同じく キャッシュフローは赤字なのに損益計算書(PL)は黒字のケースだ。
ただ王将とは違うのは投資にお金を余り使っていなかった事
王将は 営業CFの黒字を投資CFが食いつぶしていた点にある
が、Q社の場合は差に非ず
「PL上で黒字なのに営業CFが赤字」という意味不明な現象を起こしていた。
答えは 売上債権の急増
平成15年度の売上債権は約23億円、前年が6億円なので 約4倍に膨らんでいる
つまり利益を上げても利益をお金ではなく"掛"でもらっていた訳やね。
ここで1つの可能性が立ち上がる。
何故 売掛金が急増したのだろうか?
1つに考えられるのは循環取引の存在だ。
つまり協力会社に架空の発注をさせて利益を多く見せる手口である。
架空の発注なのでやり取りはお金ではなく 売掛金や手形等の売上債権となる
つまり粉飾決算で本来以上に利益を大きく見せていた可能性が極めて高い、といえる
キャッシュフロー計算書を精読すれば簡単に気付きそうな話だが どうも当時はあまり読める人がいなかったらしい
だからQ社には多くの銀行が融資をし 大半を焦げ付かせた訳だ
最後に本書に関して
・読みやすい
・様々な会社のデータがある
点は吉
会計に興味のある人は読んでおいて損はない、と思った
http://www.bk1.jp/product/03304521
ミツゴ的評価 ☆☆☆☆☆
【書評】恐怖の黒字倒産
黒字倒産 という言葉がある
意味は 会社が黒字なのに倒産してしまうケースで たいていの理由は"資金繰りがバーストしたから"になる
では 何故資金繰りが破裂するのか?と言う疑問が出て来る
ソレに対する解答が本書の目的である(と私は思っている)
2つ程例をあげてみる
1)王将の場合
王将は90年代末には実は倒産の危機にあった
利益は出ていた
毎年 320~400億円の売上に対して35~45億円の経常利益、経常利益率の合格点が5%なので 軽く10%をたたき出している王将は(利益だけを見れば)相当な優良企業だとわかる
が、問題はキャッシュフロー(以下CF)のお話
キャッシュフロー計算書には大きく 営業CF(本業の儲け)、投資CF(投資に使うお金)、財務CF(貸し借りに対するお金)がある
00年度決算を見ると 営業CF<投資CFとなっている
つまり 本業で稼ぐ以上のお金を投資に費やしている訳だ
個人レベルで見るとわかりやすい
例えば 年収500万円の人が3500万円の住宅ローンをかりるようなモノだ
ならば次は何が起きるか?
ローン返済に四苦八苦するのが目に見えている
王将もまさしくコレだった。
つまり 莫大な投資→有利子負債の増大→返済額の増大→資金繰りの悪化→経営危機 という訳だ
ポイントは何故、莫大な投資をしていたかという事だ
実は、王将 不動産関連に多額の融資をしていたらしい。
飲食店は水商売であり、収入は不安定だったりする
ならば安定した賃料収入に惹かれるのもムベなるかな という話になる
だが 王将の場合は体力以上の投資をした訳やね
ソレが結果的に王将の資金繰りを悪化させる形となってしまった訳だ
2)Q社の場合
中堅空調メーカーのQ社、この会社も王将と同じく キャッシュフローは赤字なのに損益計算書(PL)は黒字のケースだ。
ただ王将とは違うのは投資にお金を余り使っていなかった事
王将は 営業CFの黒字を投資CFが食いつぶしていた点にある
が、Q社の場合は差に非ず
「PL上で黒字なのに営業CFが赤字」という意味不明な現象を起こしていた。
答えは 売上債権の急増
平成15年度の売上債権は約23億円、前年が6億円なので 約4倍に膨らんでいる
つまり利益を上げても利益をお金ではなく"掛"でもらっていた訳やね。
ここで1つの可能性が立ち上がる。
何故 売掛金が急増したのだろうか?
1つに考えられるのは循環取引の存在だ。
つまり協力会社に架空の発注をさせて利益を多く見せる手口である。
架空の発注なのでやり取りはお金ではなく 売掛金や手形等の売上債権となる
つまり粉飾決算で本来以上に利益を大きく見せていた可能性が極めて高い、といえる
キャッシュフロー計算書を精読すれば簡単に気付きそうな話だが どうも当時はあまり読める人がいなかったらしい
だからQ社には多くの銀行が融資をし 大半を焦げ付かせた訳だ
最後に本書に関して
・読みやすい
・様々な会社のデータがある
点は吉
会計に興味のある人は読んでおいて損はない、と思った


