三つ子のキャットシットワンの超高金利書評録-120303_0131~01.JPG

過日の高速バス(正確にはツアーバス)の事故には 驚きますた

私も富山と石川の境あたりの出身で 東京の大学行っていた事もあり よく高速バスに乗ってましたから どうも他人事には思えなくて(ただし乗っていたのは路線バス)

事故に合われた方には 早く回復されたいと願うばかりです

さて、報道を見た感想を。
重大な事件事故には多くの紙幅や時間を割く、コレは当たり前
ただし 果たして"書くべき事"はあるのか?
器が大きくとも 材料(情報)がなければ、料理(記事)はもれない

では どうするか
1つはとにかく現時点でわかっている事を書く事
そして とにかく「可能性」を書く事につきるかと思います

が、正直 ある種の危険性を感じた
というのも 論調が「ツアーバスは低価格な為、乗務員へ低賃金・ハードワークを強いている」「事故を起こした会社は何やら良からぬ会社ではないのか」という「断定的ではないが根拠もない」記事が目立つ そんな気がするからだ

コレは突き詰めれば「ツアーバスの規制緩和を認めた小泉改革&新自由主義が悪い」とも繋がりかねない

いや 私は基本ノンポリなんで 「自由主義マンセー」「安ければソレでいい」て訳でもない
今でも東京行くときは地元の路線バスを使いますよってに(というよりツアーバスはあまり好きくない)
なおツアーバスなら4列シートだが路線バスの半値で東京へ行ける

だが 現時点ではバス会社が乗務員にハードワークを強いていたという説明はなされていない
ちゃんと休憩をとらせていた という感じだ

勿論 バス会社側がウソをついている可能性だってある
確かに夜間バスなら乗務員は2人いた方が望ましいのも事実(途中で交代できるから)

が 現時点で乗務員待遇が悪い という証拠抜きに ソレを前提の記事は如何なモノか

つまり何がいいたいか
・情報が乏しいのに一般論(ツアーバスは安く危険)で判断するのは危険
という事
先にも触れたが この事は「新自由主義の是非」という可能性を孕んでいる
別に私は新自由主義者でもリバタリアンでもないけど、憶測で 世論が動き 政策が動くのは 望ましいとも思えない

つまりだ、
・情報にランクをつけるべし
→確実な事 曖昧な事 胡散臭い事等を仕分けて判断
・冷静になる事
→"何かをしなければ"ではなく"何を書くべき"かを考える
・自己の主義主張のダシに使わない
→コレは震災でもかなり目立ったが

つまりだ クールになろう と

多分 しばらくしたら「行きすぎた規制緩和が"安かろう悪かろう"な価値観を招いた」とか「地方や中小企業が苦しいのは規制緩和の責任」って論調が出て来ると思う

否定はしないが、冷静に
cool head&warm heart
三つ子のキャットシットワンの超高金利書評録-03480449.JPG

http://www.bk1.jp/product/03480449

三つ子的評価 ☆☆☆+☆×0.5(☆3.5コ)

【書評】B食倶楽部

内容は毎回、死を迎えつつある歴史的偉人達が 現代にある(あまり流行っていない)レストランにタイムスリップ
偉人達の無理難題に、主人公のシェフ・園場凌(そのばしのぎ)が何とか答える、、、、、といった内容。

例えば 暗殺直前の坂本龍馬が「今が未来なら、未来を表す料理を作れ!」とか。
私ならカップ麺を出すな(笑)、ホラ坂本サマ お湯を入れて3分で出来上がり。

正直言うとネタの消耗が激しい とオモタ
主人公が語るように、"最後"を迎えた人間はそんなに何でも食べられる訳がないからだ(病気や老衰で体が弱っていたりするからだ)
だから自然と、毎回のゲストは暗殺/戦死/処刑/自殺etc 寸前の人間になる

これらの死因の"超有名人"は意外と少ないような気がする
ヒトラーとかロペスピエールなんて多分ネタに出来ないだろうし、ね
始皇帝あたりが「不老不死の食事を出せ」とか言ったらどーすんだろ?水銀をデトックスする方向かな

バンチ最新号ではダリが出ていたが、ある意味毎回 誰を出せるか楽しみなマンガでもある
まぁエッセイ

何故日本は90年代よりのデフレなのだろうか?
そもそもデフレは何故起きるのだろうか?

そんな話
一般には「貨幣数量説」にて説明される
つまり
生産量×単価=マーシャルのk×マネタリーベース×貨幣回転

よくある"量的緩和"とはマネタリーベースを増やして、右辺を増やし 左辺(GDP)も増やす、って考えやね
ただし、本当に左辺が増えるのか?って疑念もある
マネタリーベースが増えた分 貨幣回転が落ちるのでは?という話だ
興味があれば"翁・岩田論争"で調べてもらえればイイ

閑話休題、では 日本がデフレなのは「マネタリーベースが少ない」からだろうか?
実はそんな事はない
日本のマネタリーベースGDP比は30%
最近急激に増やしたといわれている アメリカが21%程 欧州も30%弱
つまりだ「日本のマネタリーベース自体は小さくない」といえる

つまりだ、デフレの原因はマネタリーベースではなく、貨幣回転にあると考えるのが適切でしょうね。

さて 手元に岩田一政なる人物の「デフレとの闘い」なる本がある
この人は03~08年まで日銀副総裁を務めた人だ
彼は語る、日本がデフレに陥った理由は次の4点だと
1)バブル崩壊、資産価格下落によるバランスシート調整
2)週休2日制に代表される労働時間短縮(林=プレスコット説)
3)生産人口の減少
4)円高

つまりだ 彼は「不景気の合わせ技」という認識である

1)については、企業がバブル崩壊により大損をした
その埋め合わせの為資産を手放し"債務を圧縮した"
結果お金を借り→投資する→お金が回る といったサイクルの崩壊を意味する
2)3)については、経済成長に必要な"労働力・資本・技術"の内、労働力減少を意味している
成長しない国にはなるべく投資はしたくない(と人は考える)

つまり、投資が増えない→カネが廻らない→貨幣乗数低下→デフレ となる

コレは実に示唆に富んでいる と思う。
まず 1)について
コレは例えば不良債権問題やバランスシート調整だ
コレは小泉竹中改革(痛みを伴う改革)の為 04~05年頃に一応の解決を見た

余談だが 昔金融庁の偉い人が「亀井大臣の円滑化法やバーゼル3適用引き延ばしが出来るのも不良債権処理の結果」と誉めていた

つまり「20年来のデフレ」については 04~05年頃には1息中断を迎えている訳だ
勿論 資源高や外需主導好景気なんてのもあるが。。。。

何が言いたいか?
つまり現状のデフレは"ポスト・バランスシート調整下"デフレといえる
そうなれば "デフレの原因"は2)3)4)となるが 特に3)は解決策が「はっきり言って」ない
「少子高齢化」なんて日銀がどうこうできる話ではないからだ。

まぁ日銀はこういう考え方をしている訳だ 多分
ファンダメンタルの改善無くしてデフレ解決はなし、コレを日銀理論というそうな(考えたのは翁邦雄なる人物)

さて コレでは芸がない なんか書く
何故 デフレ?との解が"投資しないから"と書いた
何故投資しない?それは 実質成長率(期待収益性)<実質金利 となりがちだからだ
コレに目を付けたクルーグマンなる人物はインフレによる実質金利低下により、成長率と金利をイーブン(均衡金利)に運ぼうと企てた
コレが調整インフレ論(リフレ)の始まりだ

つまり"現金を持っていれば損をする、故に投資を"という環境作り だ

では コレに問題がないのだろうか?
コレだと例えば、マイナスの利益率の投資でも「マイナスの実質金利よりはマシ」というインセンティブを与える事になる
つまり 本来なら損をする投資(≒社会的な必要性が薄い投資)にも貴重なお金を向ける事になる

コレは成長分野へ向かうべき資金を妨げる事に繋がる と池尾和人なる人物は述べていた

まぁココでは
・デフレ脱却には投資拡大による貨幣乗数増大が必要
・成長期待が投資増大に不可欠
・程々の人口(労働力)安定が望ましい

って事だけ でいいかと
三つ子のキャットシットワンの超高金利書評録-120414_1128~01.JPG

http://www.bk1.jp/product/00869260

ミツゴ的評価 ☆☆☆☆

【書評】この本に、資料的価値はいっさいありません

私は以前 宮崎駿の偉大さを「趣味に走りながらエンターテイメントとして成立させている」と書いた
つまり ヲタネタをやりつつ 非ヲタが見ても面白い という意味

本書はまさしく「宮崎駿の本質」だ、「やりたい事」「面白い事」を実現するために「リアル」をガン無視している(リアリティはあるよ)
本書は機械(兵器)への愛着、兵士への愛着、そして政治へのシニカルさで出来ている
パヤオは軍ヲタにして共産主義者だが、共産主義というモノに絶望している という正直よくわかんない人でもある
本人もそんな自分を楽しんでいるんじゃないだろうか?

まぁ「とにかく好きな事を面白可笑しく書きました」という内容、故に資料的価値はない
ある意味「宮崎駿の落書き帳」といった趣である