こんばんは、“4年連続でリトルリーグのオールスター選出した”Jayです。


日本時間の明朝9時にメジャーリーグのオールスターゲーム(ニューヨークメッツの本拠地にて)が始まります。(メジャーは1試合のみ)
プロ野球のオールスターは19日(金)、20日(土)、22日(月)の3戦。


アメリカのリトルリーグのオールスターは、普段の試合にはない演出がありました。
そのおかげで子供達はまるでメジャーリーグのオールスターにいるんだというぐらいの錯覚と嬉しさがありました。
普段の試合と違う点
・一人ずつ選手紹介して、拍手を浴びながらグラウンドに整列。
・国歌斉唱
・実況付き

と、オールスターの話はここまで。

今夜は、メジャーリーグの“Unwritten Rules”について。
意味は“ルールブックに載っていないルール”で、日本語では「不文律」(←初めてみた単語w)と言います。


対戦相手(試合関係者)の健闘をたたえる、侮辱しない、尊重するためにこの「不文律」はあります。

ですので、“Unwritten Rules”を破る、つまり相手を屈辱したり、尊重しないと“報復”という名の“hit by pitch”(死球)を受けます。


ではどんなのがあるか見て行きましょう。
まずは“日米大学野球に見る異文化の尊重”でお伝えした、アメリカ側が“威嚇”した理由から紹介します。

1.死球を受けたら、その箇所を触るな。(よっぽど痛い場合は別)
日本でプレーする外国人選手が、“デッドボールを受けたけどあまり痛がりもせずあっさり1塁まで行った”というのを目撃した事ありませんか?
交代しなくてはならないほどの死球を受けたのならしょうがないです。
プレー続行出来る程度の痛みなのに、当たった個所を触ったり汚れを振り払う動作は、ピッチャーに対して“お前のボールはこんなもんか。別にいたくね~や。”と屈辱していると捉えられます。
ですので、日米大学野球で日本人選手がベンチに冷却スプレーを使いに行った後、1塁に行ったという事は、「あんたの球は冷却スプレーすれば済む程度の球だよ。」とアメリカ側が受け取ってしまって怒ったのでしょう。

2.ホームランを打ったら、喜ばずにすぐに1塁に向かう
ホームベースに止まってボールの行方を追ったり、バットを投げたり喜ぶのは、相手ピッチャーを侮辱する事になるのでやってはいけません。
日本大学側の選手がホームランを打ったら(打った勢いだと思いますが)、バットを少しだけ上に投げました。(←ベイスターズの中村選手がよくやるのを見ます)
アメリカ側はこれを「侮辱」と受け取ったと思うので、その後3塁手がホームランを打った選手を威嚇したのだと思います。
これを破ったら次の打席は“死球”を覚悟しましょう。
とある選手はこれをシーズンの終わりにしてしまい、なんと次のシーズンの春季キャンプで“報復死球”をくらいました。

では、それ以外の有名な“Unwritten Rules”を見て行きましょう。

3.大量リードで試合終盤の時は、勝っているチームも負けているチームも盗塁禁止
勝っているチームがやると、“死体に鞭を打つ行為”と捉えられます。
負けているチームがやると、仲間を侮辱している事になります。なぜなら“その人の盗塁”ぐらいで試合が引っくり返るわけではないので、チームをみすぼらしく見せるからです。
ちなみに、日本のプロ野球ではたまに見られますが、特に問題とは考えられていません。

4.攻守交代の時に、ピッチャー以外の人がピッチャーマウンド侵入禁止
「ピッチャーマウンド」はピッチャーにとって“神聖”な場所なので、むやみに入ってはいけません。

5.打席に入る時に審判やキャッチャーの前を通らない
これは「4」似ていて、プレーヤーや審判を尊重するために、審判やキャッチャーの横切らないと自分のバッターボックスに入れない場合は“後ろを通る”事。

6.審判の決定には従う事
審判の判定に不服で、判定に対して文句を言うのは構わない。(←若干矛盾?w)
だけど、審判自身への文句や批判はしてはならない。

7.ピッチャーがマウンドで準備している間はバッターボックスに入ってはならない
これはピッチャーに対して敬意を払うため。

8.味方が連続ホームランを打っていたら、1球目から振ってはならない
仮に、2番打者と3番打者がホームランを打って4番のあなたの出番とします。
その打席で1球目が振るという事は、これまた“死体に鞭を打つ”行為とみなされます。

9.相手チーム選手が、自分のダグアウト付近などでプレーする時に助けてはならない
例えば、相手キャッチャーがファールフライを追ってダグアウトに飛び込みながら捕ろうとしました。
“これを読んでくださっている方々は優しい方々なので、怪我しないように支えようとかすると思いますが、”メジャーリーグでは相手のプレーを助ける事になるの支えようとしたりしません。

10.乱闘が始まったら、全選手はフィールドに出て加わる事
“仲間を助ける”ため。


10個書きましたが、あくまでこれは一部です。
もっと知りたい方はレッスンの時にでもw

これからテレビや現地でメジャーリーグを観戦する時は上記の事が守られているか観るのも面白いかもしれません。
“故意の死球”にはほぼ必ず何かしらの“Unwritten Rules”違反が存在しています。


リトルリーグ時代に投球をお尻に受けたけど、“死球”にならなかったJayがお送りしましたw