助けて。「助けて」 おそらく、生まれてこのかた一度も発したことのない言葉だ。 奢り高ぶっている自覚はなかった。じぶんのチカラを試したかった、というほうがしっくりくる。 思う存分やらせてもらって、ようやく氣づいた。何もかもじぶんで抱えこむことこそ、奢りであると。じぶんひとりで考え出した結論など、たかが知れていると。 もう、天にお任せするしかないのだ。何がどうあれ、受け入れる準備はできている。