ファンタビ | 融通無碍(ゆうずうむげ)

融通無碍(ゆうずうむげ)

自由に無邪気にのびのびと。
死ぬまで学び続けたい。
モットーは「良い悪いではなく好きか嫌いかで選ぶ」
そんな人生ありのままを綴ります。

【ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅】
2016年アメリカ映画
監督:デイビッド・イェーツ
脚本:J.K.ローリング
         
公開中の作品について語っていいことは限られているのではないだろうか。故に、トコトン個人的な感想を語りたいと思う。
           
「ハリー・ポッター」の小説を初めて読んだのは、流行も落ち着いた2014年。小説を一氣に読破し魅了されDVDも一氣に鑑賞した。(奇しくもその年ユニバーサルスタジオジャパンにハリーポッター登場)
J.K.ローリングの描く世界に圧倒された。魔法世界というファンタジー。誰もが隠し持つ心の闇の世界。「いじめ問題」や人種差別、政治問題までもが奥底に流れているような氣がした。登場人物ひとりひとりの人生のバックボーンが痛いほど描かれている。ダンブルドアに語らせる台詞は、そのまま人生相談に使えそうなワードばかり。「いかに死ぬか」「どう在りたいか」を問われる作品だ。
         
         
さて、新シリーズの本作。映像も音楽もお話も大満足である。「姿くらまし」当たり前。懐かしの呪文の数々。そして何よりビーストたちがファンタスティック!(←タイトルまんまだ!)ジュラシック・パークが好きな方はきっと心が踊ると思う。
シリーズが続くとのこと。アレもソレもコレも伏線か?と探すのも面白い。ハリー・ポッターで出てきた人物の名前やシンボルに、いちいち「あ!○○!」とお隣さんの肩を叩きたくなる場面も多数。
なんてったって、観客みんなが初めて出会うストーリーなのだから。(原作がないからね)
同じときに映画を観ていた誰もが胸躍らせていたに違いない。館内はそんな雰囲氣が漂っていた。
         
ハリポタのときにはマグルと呼んでいた非魔法使いをファンタビではノー・マジと呼んでいる。イギリス英語とアメリカ英語みたいで洒落が効いているなと思う。
         
個人的にはノー・マジのジェイコブが好きだ。メンバーのなかで自分だけが魔法使いではないことについてインタビュアーに聞かれて、「僕は、この作品では(スター・ウォーズの)ハン・ソロみたいな存在だ。ハン・ソロはジェダイじゃないぜ」と答えている。パンフレットを読んで、ジェイコブを演じる俳優さん自身(ダン・フォグラー)も大好きになった。
(ラストシーンで“D”氏が2回ほど視えたんだけど……。サブリミナルか?目の錯覚か?)
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