アタシのライフライン 母との確執…始まりの予感 | 融通無碍(ゆうずうむげ)

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自由に無邪気にのびのびと。
死ぬまで学び続けたい。
モットーは「良い悪いではなく好きか嫌いかで選ぶ」
そんな人生ありのままを綴ります。

今までの人生を一本の線で表したものがライフライン。感情の起伏の良し悪しを縦軸に、年月を横軸にして書いたもの。
これからお話するのは、アタシのライフライン。人生で起きた出来事とそのときの感情をパーセンテージで表していきます。
「アタシのライフライン 誕生~幼稚園時代」から順番にお読みいただけると大変嬉しゅうございます。


ひと夏の恋が終わりを告げる頃、アタシは運転免許を取りに教習所へ通うことになった。

高校卒業間際に、お友達は先に原付免許を取りに行ってたんだけど、アタシはお金がなかったので行けなかった。
原付も買えなかったし…
視力が落ちていたんだけど、眼鏡も変えなった(-_-;)

もちろん、自動車学校へ通うお金も、あるはずはなかったんだけど、弁当屋のオーナーが無利子で貸してくれた。
「○○さんの娘やから」ということで。

それ自体は、とてもとてもとても有難いことだったんだけど、後々それが足かせになろうとは…(-_-;)(・。・;(^_^;)

オーナーは、背が高くて、チンピラ風。
(チンピラさん、ごめんなさい)
カマロを乗り回してて、口も悪いし、アタシは苦手だった。
なんか、雰囲気がお父さんに似てるのもあって、それが余計に苦手意識を助長した。

オーナーの奥さんは短髪のパンチパーマで、これまたチンピラ風。
(チンピラさん、かさねがさね、ごめんなさい。)
この2人の夫婦喧嘩ときたら、怖いの怖くないのって(^_^;)

自動車学校のお金借りるのにしたって、奥さんからしたら、あまり良く思ってないな、ってのを感じてたから、やりにくくてね(-_-;)


お母さん、オーナーに惚れてるな?


女の勘、娘の勘、ってやつで、そう思っていた。

(結局、お父さんタイプが好きってか?)

「お金貸してくれた、すごいいい人やろ?アンタ、感謝しいや」
みたいなオーラを感じて気色悪かった。

(この頃からアタシの母に対する想いが複雑になってゆくのだ)

このままずっと弁当屋でバイトする人生なんて嫌だな、と思い始めた頃、高校時代の恩師から

「住金でバレーせえへんか?」

という、願ってもない就職話をいただいた。

アタシは二つ返事で

「はい!!!」

と答えて、意気揚々と母に伝えた。




が、しかし…

母の反応はアタシの予想に大きく反したものだった。

まず、めちゃくちゃ沈んだ悲しげな顔したあと、
「お金借りてるのに」
とポツリ………。

そして、
首をガクンッと落とし、だんまりを決め込む………。

え?出世払いってことじゃなかったっけ???

いくら言っても、だんまりを決め込んだ母は納得してくれない。



え?
いやいやいや、住金やで?
大企業やで?
バレーも出来んねんで?
なんでなんで?
何があかんの?
フツー、親やったら喜ぶもんちゃうのん?


母には言えなかった。


めちゃくちゃええ話やのに…
         ↓
でも、お母さんは納得してくれへん… 
         ↓
お母さんを悲しませるわけにはいかん… 
         ↓
でも、バレー出来る職場環境なんて、またとないチャンスや!
          ↓
ひれ伏して「頼むから、このまま弁当屋で居ててくれ」と、母。 
         ↓
頭、真っ白になるアタシ。



ホンマに真っ白。
お母さんがひれ伏す姿を許すことができない気持ちと9割方自分の気持ちは諦めなくてはならない状況と、なんやかんやでアタシの脳味噌はフリーズした。



あーーーーっ( ;´Д`)
わーーーーっ( ;´Д`)
うぉーーーっ( ;´Д`)



叫んだあと、文字通り、フリーズした。
本当に、身体が動かなくなった。
金縛りにあったみたいに。


目を見開いたまま、天井の模様かなんか一点を見つめるでも見つめないでもなく…




そんなアタシに母が浴びせた言葉は、「なんと大袈裟な!」



………翌日、恩師に断りの電話を入れた。

恩師は驚いて、
「母を説得する!!!」
と言ってくれたが、アタシは頑なに断った。



母に束縛される感覚を覚えたのはこの頃から。


ライフラインは下降の一途。
35%、30%、25%………