南の島のティオ (文春文庫)/文藝春秋

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とある南洋の島国を舞台に、ティオ少年と彼をめぐるユニークな人々や不思議な出来事を描いた連作短編集。牧歌的な南国の風土の中に、西洋文明が入り込むことの必然性と悲哀を描いたところなどはいかにも池澤夏樹らしい文明観だが、それよりも特筆すべきは、神々や奇妙な人々が起こす小さな奇跡がとても美しく、しかもリアルに描かれていること。ガルシア=マルケスが生み出し世界中で流行したマジック・リアリズムの手法が、これほど自然に成功している例は少ないのではないか。そして読後感はあくまで爽快。子供向けに書かれた本らしいが、子供ばかりに読ませておくのはあまりにもったいない。

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とある南洋の島国を舞台に、ティオ少年と彼をめぐるユニークな人々や不思議な出来事を描いた連作短編集。牧歌的な南国の風土の中に、西洋文明が入り込むことの必然性と悲哀を描いたところなどはいかにも池澤夏樹らしい文明観だが、それよりも特筆すべきは、神々や奇妙な人々が起こす小さな奇跡がとても美しく、しかもリアルに描かれていること。ガルシア=マルケスが生み出し世界中で流行したマジック・リアリズムの手法が、これほど自然に成功している例は少ないのではないか。そして読後感はあくまで爽快。子供向けに書かれた本らしいが、子供ばかりに読ませておくのはあまりにもったいない。

