夏と冬のどちらが好きか夏も冬も苦手である。しかし、どちらがマシか、と訊かれたら迷わず夏と答える。理由は第一に、夏のほうが風邪をひく可能性が低いこと。第二に、雪が降らないこと(雪のせいでランニングできないのがいやなのだ)。第三に身につけるものが少なくで済むこと。我ながら価値観が単純すぎて笑えるけど、改めるつもりもない。
読書の価値本を読む習慣のない人に、読書の価値、特に小説を読むことの価値を伝えるのは難しい。大体なにを言っても、「活字を読んでると眠くなるんだよね」のひと言で打ち消されてしまい、無力感をおぼえるのがオチだからだ。僕は、同じ量の小説を読むなら海外の小説を読んだ方がためになると思っているのだけれど、それを言うと決まって返ってくるのが、「カタカナの名前は覚えにくくてめんどくさい」だ。あえて小説の実用的な価値を挙げるとすれば、「世界の広さと人生の短さを、最も短い時間で、なおかつお金をかけずに知ることができる」ことだろうか。小説以外の手段でそれを知ることができる人、もしくはそれを知りたいと思わない人は、小説を読む必要がないと思う。