Lavender。猫になる日本昔話猫岳の猫、昨年も

大雨の地域の方
くれぐれもお気をつけくださいませ。

☆☆☆

本日は、花と猫の風景です。

Stories of Japan

九州、熊本県の日本昔話に
猫岳の猫
というお話しがあります。

ご存知ですか？

本日は、ネコさんにまつわる
日本昔話をお届けします。

ちょっぴり怖さのある
ぷちファンタジーです。

では、日本昔話「猫岳の猫」･･･
を基にした、創作物語です。

少し長いです。
読まない方は
スクロールしてくださいね。

いい一日を

読みますか？

Lavender and Cats

私は旅人。
私は、子ども電話相談室で
長年、室長をしてきた者です。

電話でご相談を受け

それに応じる。
ふわっとした言い方ですが
そういうお仕事もあるんですよ。

どうも、ご無沙汰しています。
子ども電話相談室のおじさんです。
※注　わからない方は、
このブログ内を検索してくださいね。

この度、人生を振り返るため
九州で一人旅をしています。

子ども電話相談室長の座は
部下のおねえさんに
着任していただきました。
よろしくね。

今は、ぷち一人旅を楽しむ
ただの男です･･･

阿蘇山に来ています。
山の麓の草が密集している場所で
散歩している猫はいないかな～
って探しています。
暇じゃないですよ。
ちょっとした大人の遊び心です。

なぜかって？

この辺りには
九州中の猫が大集合して
化け猫の修業をしている。
という噂があるからなんですね。

少し怖いような気もしますが
ネコさんに会いたいおじさんです。

おじさんは山の麓で

道に迷ってしまいました。

スマホのGoogle Mapアプリに従って

歩いていけば大丈夫！
なーんて高をくくっていたのですが
充電が切れてしまいました。

どうしましょう。
不安になってきました。

すると、遠くに灯りが見えます。
立派な屋敷が見えました。

ラッキー、俺はついている。
思い切って一晩、宿を借りよう。

ぴんぽーん。

屋敷の玄関のドアが空き
女性が出てきました。
そして、なんともスムーズに
一晩屋敷に泊めていただける

ことになりました。

しかし、泊めていただくのに
こう言っては失礼ですが
何とも薄気味悪い。

気味の悪い座敷に案内されまして。

お腹ぺこぺこのおじさんに
ご飯も出してくれるそうです。
ありがたいことです。

ご飯の前にお風呂へどうぞ。

お風呂もいただくことになりました。

広い屋敷の長い廊下を歩いて
お風呂場へ向かっていると
別の女性が向こうから歩いてきました。

そして、おじさんの顔を見るなり
ものすごく驚いた顔をして
駆け寄ってきたのです。

その女性はこう言いました。

私は以前、おじさんの家の
お隣に住んでいた三毛猫です。
よく遊んでいただいたり
撫でていただきました。
その節はありがとうございます。

この屋敷で湯に入ったり
ご飯を食べたりすると
猫になってしまいますよ！！
すぐ逃げてください！！

おじさんびっくり！

おじさんは身支度もそこそこに
おおわらわで屋敷から

逃げ出しました。

しかし、逃すまいと
屋敷の女たちは湯の入った桶を持ち
恐ろしい形相で
おじさんを追いかけて来ます。

恐ろしい！恐怖体験中。

命からがら逃げていますが
走って先回りした女たちが
岩場の上からおじさんめがけて
湯をかけてきます。

おじさんは、降りかかる湯を
どうにかこうにか避けて
逃げ切ることができました。