既に父母共に亡く、娘は嫁ぎ、残ったmoai氏夫婦にとって
気がかりなのは横浜のグループホーム暮らしの息子。
気がかりだと言っても老境の二人から息子の面倒を見る体力、気力は
失われてしまい、全てをグループホームの職員に託す他はない。
せめて、の思いで隔週の帰宅だけは欠かさず続けてきたのだが、ここ数年
息子の足元が覚束なく、歩行の途中でガクっと膝を折るケースが目立ってきていた。
職員たちも気にはしていて、何度かCTスキャンで調べたのだがいまいちハッキリした
結果は得られないでいた・・・・・のだが。
今週始め、ホームから電話があり「専門の病院で診てもらったところ、やっぱり
パーキンソン病の可能性が大だとの事です」
予感はあったし、それなりの覚悟も決めていたつもりだが、いざ正面切って告げられると
こっちの膝がガクっと折れるような衝撃を受けた。
「お手数かけて申し訳ないですが、どうぞ宜しくお願いします」
これから先、精神的に不安定になり粗暴な行動も取るんじゃないか、皆さんに
迷惑かけるんじゃないか、もっと先にはシモの面倒も・・・考えると気が塞ぐ。
でも、しょうがないんだよな。。
せめて帰宅の時だけは、と奮発した和牛のステーキ。
指先が震えて、ご飯粒をポロポロこぼしながら、それでも最後の一片までも食べる姿を見て
ため息が出ると共に「キーパーソンはパーキンソン、ですか・・」しょーもないダジャレも浮かんだ。