タイ旅行3日目の平成31年(2019年)2月10日(日)の朝は、私たちの泊まっているオークウッドレジデンススクンビット24の近くのホテルにそれぞれ泊まっていたK子ちゃんとRさんが、私達よりも早い便で日本に帰国するので、ホテルのロビーまで来てくれたので、挨拶をして、私とC野さん、Y枝ちゃんは、ワット・ポーへと向かいました。 

 

◇ワット・ポー

 

 事前にC野さんから、タイの仏教寺院は、神聖な場所なので、男女問わず、露出の多い服装はNGだと聞いていたので、私もY枝ちゃんも、この日は朝から露出の少ない服をチョイスしました。
 

 ノースリーブの服やハーフパンツはもちろんのこと、サンダルやダメージジーンズなどもNGだそうです。
 また、寺院内では、
帽子やサングラスの着用も禁止されているとのことです。

 
ワット・ポーなどの有名な寺院では、露出の多い服を着ていくと、肌を隠すための羽織などを貸してくれたり、有料で腰巻などをレンタルしてくれるところもあるようですが、私達は事前にC野さんから聞いていたので、無事にワット・ポーの境内に入場することができました。 
 

 ワット・ポーは、バンコクのプラナコーン区にある王室寺院で、正式名称は「ワット・プラチェートゥポンウィモンマンカラーラーム=ラーチャウォーラマハーウィハーン」といいます。

 元々は14世紀にアユタヤ王朝時代に創建されたバンコク最古の寺院で、チャクリー王朝の初代国王ラーマ1世によって西暦1788年に大改修が行われ、さらにラーマ3世も、十数年の歳月をかけて大改修を行いました。

 

 境内に入ると、いろんなポーズをとった像がたくさんありました。 

 

(ワット・ポー/行者像)

 

 タイ古式マッサージは、医者や修行僧によって技術が伝承され、宮廷医師らが治療法などをまとめ、チャクリー王朝の第3代国王のラーマ3世が、壁画や像、石版などに記録したものが、ワット・ポーに残されています。

 そのため、ワット・ポータイ古式マッサージの総本山ともいわれているのですが、行者像がとっているいろいろなポーズは、ヨガやマッサージのポーズで、文字を詠めない一般庶民にもヨガやマッサージを学ぶことができるように、ラーマ3世が作らせたものだそうです。

 

 ちなみに、タイ古式マッサージの総本山といわれるだけあって、境内にはマッサージの学校もあり、参拝者はマッサージサービスセンターで有料でマッサージを受けることもできます。

 

 私達は、まずは、本堂ウボーソット)へと向かいました。

 

(ワットポー/本堂)

 

 本堂の内廻廊外廻廊には、多数の仏陀像が並んでいます。

 

(ワットポー/本堂)

 

 本堂には、ラーマ1世チャオプラヤー川西岸にあった寺院から移設した座釈迦像が鎮座しています。

 

(ワット・ポー/本堂内の御本尊)

 

 この台座には、ラーマ1世御遺骨が納められているそうです。

 

 多くの参拝者が御本尊の前に座り、手を合わせていました。

 

 タイのお寺のお堂は、土足厳禁のところが多く、ワット・ポーでも、靴をビニール袋に入れ、それをもって本堂に入ったのですが、タイでは、足の裏は不浄とされているので、足の裏を仏像に向けて、足を投げ出して座ると失礼にあたるので、注意が必要です。

 実際、足を投げ出して座っている外国人女性が、注意をされていました。

 

 御本尊の参拝を終えた私達は、涅槃仏大寝釈迦仏)のある涅槃寺へと向かったのですが、途中に、4基の仏塔がありました。

 

(ワット・ポー/仏塔)

 

 

 大きな4基の仏塔は、ラーマ1世ラーマ2世ラーマ3世ラーマ4世御遺骨が納められており、緑がラーマ1世、白がラーマ2世、黄色がラーマ3世、青がラーマ4世のものだそうで、そこから、「王たちの仏塔」とも呼ばれています。
 

 仏塔は、仏舎利を安置した仏教建築をいい、サンスクリット語ではストゥーパといい、それが中国に伝わって漢訳されて卒塔婆となり、中国経由で日本に伝わりました。

 そして、日本でこのストゥーパに当たるのが、大きいものでは、木造のものが多い多宝塔、五重塔、三重塔など、小さいものでは、金属製や石造りのものが多い宝篋印塔(ほうきょういんとう)や五輪塔などです。

 

 これに対し、タイの仏塔は、セイロン仏教(インドから現在のスリランカであるセイロンに伝わった仏教)と、ヒンドゥー建築の影響を受けているそうです。

 

(ワット・ポー/仏塔)

 

 日本の自然に調和した木造の五重塔、三重塔も美しいですが、ワット・ポーの色鮮やかなタイル装飾がされた仏塔も、青空に映えて、とても美しいです。

 

 仏塔を過ぎて、涅槃寺に着くと、周りに多くの参拝者が木陰に座って涼んでいました。

 

(ワット・ポー/涅槃寺)

 

 靴をビニール袋に入れて涅槃寺に入っていくと、大きな涅槃仏大寝釈迦仏)が横たわっていました。

 

 多くの参拝者が、涅槃仏の足の裏から頭に向かって歩いて行き、手を合わせていたので、私も最後尾に並んで、ついて行ったのですが、涅槃仏が巨大すぎて、写真を撮るベストなポジションが見つからず、結局、頭の前まで来てしまいました。

 

(ワットポー/涅槃仏)

 

 そこで少し手前に戻って、写真を撮ったのですが、やはり、全体を納めることはことはできませんでした。圧巻の大きさです。

 

(ワット・ポー/涅槃仏)

 

 涅槃寺は、涅槃仏はもちろんですが、壁一面に描かれた仏陀の生涯の壁画も見所です。

 

(ワット・ポー/涅槃寺の壁画)

 

 この壁画を眺めながら、さらに、涅槃仏の足の裏まで戻りました。

 

(ワットポー/涅槃仏)

 

 多くの観光客が写真を撮っていた所に私も並び、順番を待って撮らせていただきましたが、どうやらここが、爪先からお顔まで全体が写るベストポイントだったようです。

 

 涅槃仏の足の裏には、バラモン教宇宙観が、108の螺鈿細工で描かれています。

 

 

(ワット・ポー/涅槃仏の足)

 

 なぜ、涅槃仏の足の裏にバラモン教の宇宙観が描かれているのか、私もわかりませんでした。

 

 涅槃仏の参拝を終えた私達は、涅槃寺から一番近いタイ・ワン通り入口から外に出ました。

 

(ワット・ポー/外から眺める仏塔)

 

◇次回予告

 

 ワット・ポーを後にした私達は、チャオプラヤー川の対岸にあるワット・アルンに向かったのですが、次回はそのお話からさせて頂きます。

 

 

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