こないだの土曜日は西宮市平和のつどいがあり参加。

今回はカンボジアで迫害にあい、日本に来て暮らしておら

れる久郷ボンナレットさんのお話を聞いてきました。

 数百万人を殺したといわれるポルポト政権のもと、当時の

プノンペンにあった村の村長から、過疎地へと移転するための

犠牲として本人も含めて家族が差し出された経験。さらに栄養

失調や病気で死の間際まで行く経験を何回もされた体験を話

されました。

 日本にたまたま留学していた家族を頼って来日し、今は日本人と

結婚して日本国籍も取られています。

 ボンナレットさんが最後に語られた、今日こうして皆さんにお話が

できること、すなわち自由にモノが言えることは素晴らしいことだと

いわれた言葉が印象的でした。

 ポルポトは共産主義国家だといいながら国民を弾圧をして4年余りで

政権の座を追われましたが、北朝鮮の金日成、旧ソ連のスターリン、

中国の毛沢東など、社会主義・共産主義を歪めた人たちなどの

悪政によって、社会主義・共産主義が怖いものだというイメージを

持たれているし、時の権力政権がそのことを利用して資本主義が最も

理想の社会体制だと宣伝しているのです。

 日本学術会議の任命拒否が今大きな問題になっていますが、

これも自由にモノが言えない流れを作る動きとして、大いに警鐘

を鳴らしていかないと日本がいつの間にか戦争する国になって

いた、となりかねません。

 ボンナレットさんの言葉を日本における警鐘として聞かせてもら

った集会でした。