これまで何回となく見た原爆被害の写真。その中でも背中が真っ赤に焼けただれた少年の写真は印象的でしたが、その当人である谷口稜曄(たにぐち すみてる)さんがなくなりました。最近は体調を崩されていたこともあり、昨年行われた原水爆禁止世界大会広島ではビデオメッセージが紹介されましたが、残念なことです。
しかし、今年の7月に核兵器禁止条約が国連で採択され、被爆者の生きている間に核兵器をなくしてほしいという被爆者の願いは一歩前進というより、大きく前進しましたから、その報告を聞いたときに「まだこれで終わりじゃない」といわれたそうです。そういう意味では、核保有国がこの条約に参加していないこと、特に被爆国である日本政府がこれまでの棄権から反対に回ったことなど、まだまだ核廃絶に向けてやるべきことが残っているという点で、私たちも含めて被爆者の皆さんとともに頑張っていかなければいけません。
88歳、ご冥福を祈ります。
