このたび国会において、衆議院選挙の「一票の格差」の是正のためということで、改正公職選挙法が衆参で可決、成立しました。小選挙区では青森、岩手、三重、奈良、熊本、鹿児島の6県でそれぞれ定数が1削減されて6減、比例代表の定数が東北、北関東、近畿、九州でそれぞれ1削減されて180から176議席になり合計で10議席減に。また、兵庫も含めて12県で97選挙区区割りの見直しが行われます。そのことで一票の格差は現状の2・176倍から1・999倍に縮まるそうですが、自治体の実情や実態を無視した今回の改悪。兵庫県では市域が分割される西宮市と川西市。西宮市では北部地域を現在2区の神戸市北区などに組み入れ、川西市も北部を但馬や丹波地域などの5区へ組み入れます。今回の改悪は4割の得票で7割の議席を取れる小選挙区制の弊害を露呈。一票の格差を是正しようと思えば中選挙区にすればその中での定数の増減だけで済むのに・・。