国会で交渉結果の是非を審議中のTPP。交渉に当たった甘利大臣のあっせん利得での辞任。当時農水大臣だった西川氏の出版本による交渉の情報漏らしと委員会の独断采配。8400ページの交渉記録の中から国会に提出された一部議事録も黒塗りだらけ。国が試算した国内農林水産業への影響額についても、意図的に過小評価されていたことも明らかに。これで承認してくれなどとんでもない話。3月西宮市議会である議員から、TPPによる市内での影響の質問があり、市側からは輸入品増で物価安になる一方、国内農産物消費には悪影響があると一長一短の答弁が。しかし、事は食の安全や国内産業の存廃にも関わる問題です。EUではアメリカが日本などに輸入拡大を強く求める遺伝子組み換え食品(安全性に疑問)、牛肉(アメリカ牛は成長ホルモン投与で)のどちらも輸入禁止。一長一短ではなく、将来の国民の為にどうかという視点と、多国籍企業の為という条約の本質も見抜いておく必要がありそうです。