水島コンビナートでの地下トンネル事故。10年前に地層の調査したから大丈夫だろうと今回チェックもせず、ずさんな安全管理で亡くなったのは結局下請けの人たち。福島原発事故でも現場の危険な作業は下請けの人たちで、原発の作業とは知らずに連れてこられた人も多かったとか。原発では7次・8次の下請けはざらにあるとも聞いた。

 よく、日本共産党は大企業をつぶそうとしているとしているという人がいるがそんなことは毛頭考えていない。ただぼろもうけのぼろを国民あるいは働く人に還元せよといっているだけである。自分たちはぬくぬくと汗もかかずに指示をするだけで儲けを上げる仕組みをつくってきたのは紛れもなく資本家であり、その意向を汲んだ政治家達が献金を貰って資本家に都合のいい法律を作っていく。労働者派遣法しかり、研究開発減税(97%が大企業が活用)、連結納税制度、そして証券優遇税制ととどまるとこを知らない。一時はリストラ減税というのもあって、一人首を切れば国から一人あたり100万円減税されるという制度もあった(今もあるのかもしれないが)。企業がリストラを発表すればなぜか株価が上がるということも、首切りが収益増をもたらすということが分かっているからであろう。

 「大洪水よ我が亡き後に来たれ」とマルクスは資本家の特徴を表したが、今回の事故もまさにその典型の事例である。