今日は毎週恒例の議員団会議。情勢の論議を深めるためにアベノミクスの一つである金融緩和について、日本共産党の発行している「前衛」という雑誌の二月号に掲載されている、山家悠紀夫(やんべゆきお)氏の論文「金融の量的緩和では、不景気からは脱却できない」を読み合わせして議論しました。日銀がお札をどんどんスって銀行に貸し付ける、あるいは日銀が銀行が持っている国債を買い取って銀行の資金を潤沢にすることで市場にお金が回って景気が良くなり物価も上がる、というのが安倍政権のシナリオ。
しかし山家氏は、既にゼロ金利で銀行もかせるところには貸し尽くしていて、バブルの経験から返済見込みのないところにはかさない貸し渋りが行われていて、お金が余っているからといってそんなところには貸さない。となるとあぶれたお金は投機などに回るしかなく、株主にいかに配当するかということが至上命題になって賃下げやリストラがさらに進むと分析しています。山家氏は言います。金融政策とはヒモのようなもので、引っ張ることはできても押すことはできない。だから、すでに緩めきっているのにさらに引っ張ることも限られ、縮めることはもはやできないと指摘しています。今わずかに円安には動いていますが、これも外国の投資家の影響だと言われていますから、山家氏は根本的には国民の所得が増える(賃金が上がる)事なしには景気は良くならないとキッパリ。このブログを書いている時に日銀の白川総裁が任期前に辞任のニュースが流れてきました。金融緩和策で安倍首相から圧力を受けていたと言われていますから、白川総裁も今のようなことを続ければ国債の暴落などで金融不安になることをわかっての表明かもしれないなと、今日の午前中の勉強もあって私も思ったところです。
夜は新春というには少し遅いような気もしますが、兵庫県民会館ホールで行われた「2013新春憲法学習会」に参加。講師である一橋大学の渡辺治名誉教授のお話しを聞いてきました。雑誌や新聞でこの方の論文を読んだことはありましたが、直接お話を聞くのは初めてでした。時間も当初から二時間の設定でもともと長かったのですが、さらに20分ほどオーバーしての話は説得力もあり、総選挙の結果をどの様に見たらよいのか、また今後計画されている憲法改悪の動きがどのようなプログラムで進められようとしているのかがよくわかりました。
※お話をされる渡辺名誉教授
(前のほうに座ったので全体の様子がわかりにくいと思いますが、300人の方が参加されていました
)
しかし山家氏は、既にゼロ金利で銀行もかせるところには貸し尽くしていて、バブルの経験から返済見込みのないところにはかさない貸し渋りが行われていて、お金が余っているからといってそんなところには貸さない。となるとあぶれたお金は投機などに回るしかなく、株主にいかに配当するかということが至上命題になって賃下げやリストラがさらに進むと分析しています。山家氏は言います。金融政策とはヒモのようなもので、引っ張ることはできても押すことはできない。だから、すでに緩めきっているのにさらに引っ張ることも限られ、縮めることはもはやできないと指摘しています。今わずかに円安には動いていますが、これも外国の投資家の影響だと言われていますから、山家氏は根本的には国民の所得が増える(賃金が上がる)事なしには景気は良くならないとキッパリ。このブログを書いている時に日銀の白川総裁が任期前に辞任のニュースが流れてきました。金融緩和策で安倍首相から圧力を受けていたと言われていますから、白川総裁も今のようなことを続ければ国債の暴落などで金融不安になることをわかっての表明かもしれないなと、今日の午前中の勉強もあって私も思ったところです。
夜は新春というには少し遅いような気もしますが、兵庫県民会館ホールで行われた「2013新春憲法学習会」に参加。講師である一橋大学の渡辺治名誉教授のお話しを聞いてきました。雑誌や新聞でこの方の論文を読んだことはありましたが、直接お話を聞くのは初めてでした。時間も当初から二時間の設定でもともと長かったのですが、さらに20分ほどオーバーしての話は説得力もあり、総選挙の結果をどの様に見たらよいのか、また今後計画されている憲法改悪の動きがどのようなプログラムで進められようとしているのかがよくわかりました。
※お話をされる渡辺名誉教授
(前のほうに座ったので全体の様子がわかりにくいと思いますが、300人の方が参加されていました
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