前回のつづき…。

 

救急車に乗せられて運ばれた先は、夜間救急センターだった。

 

そこは、物凄い混雑で、待合は順番を待っている人でごった返していた。

 

救急車で運ばれた私は、なんとなく優先的に診て貰えたっぽくて

待っている人たちに申し訳ない気持ち半分、救急車で来てよかった~という気持ち半分だった(笑)

 

あんなに転げまわるほどの痛みは「とりあえず痛み止めにブスコパン射ちますね~♪」という声とともにプスッと針が刺さったとたんに嘘のように消え去った。

 

そのあと、レントゲンは撮ったものの、ベッドに寝かされ点滴されたまま放置され、いつまでたっても誰も来ない…。

 

付き添ってきた母親も、あまりの放置ぶりに不安になったらしく

「あの~、盲腸だと思うんですけど手術とかしなくていいんでしょうか…」と通りがかったナースさんに聞いていた。

 

少しして医師が来て「盲腸じゃないですよー。たぶん、石だと思うんで、明日泌尿器科を受診してください。点滴終わったら帰っていいですよ~」と言った。

 

『石?!石ってなに?!石ってどういうこと?!』

 

私と母親はキツネにつままれたように、しばらく顔を見合わせていた。

 

点滴が終わり、腑に落ちないままタクシーで家路へと向かう車中で母親が一言。

「救急車ってさぁ、帰りも送ってくれればいいのにねw」

そんな天然な母親をたまに可愛いと思う(笑)

 

家に着いて、母が父親に「お父さん、盲腸じゃなくて石だって~」と言うと、父親は「あいつは、意地汚いから石まで食ってるのか」と呟いたらしい。

 

堅物な父親の渾身のギャグだったのだろうか。

わたし的には全然、笑えなかったけど(笑)

 

このとき、この石との長い長い闘いが始まるとは、夢にも思わなかった。

 

 

つづく。