TRIANGLE -191ページ目
噛み砕いた幻想
砕けた氷みたいに
飲み込んだ冷えた温度
俺は呆れる様に植え込む
どうでもいい
別に損得だとか
利害の一致を探す
賭博みたいな嘘すら
誰かの為だって言ってしまえば
その瞬間に善に摩り替わる
何の為だか分かりゃしない
咥えた葉巻も
苦みで殺す味覚
毒も甘受して嘘吐く
何処で善悪を判断すれば
どれが正しいかなんて
誰にだってわかりはしない
浸食される感覚と
巡る言葉の羅列に埋める
感情の論理を誰が語る?
一致しないのはお前だよ
俺じゃないんだぜ
理想だとか幻想だとか
描いた夢物語だけで
十分に満たされる腹ん中で
溺れてるのはお前だ
泣きやむ様に覆う
そこに隠されてる真実に
陶酔して恍惚に微笑む
みっともない憐れなナルシズム
自信持てば良いって訳じゃない
お前だけの理想は
誰かの偶像に呑まれるさ
伝わらない指先は
失う温度で撫ぜる首筋
偽善に歯を突き立てて
お別れしようか
お前だけのユートピア
俺を殺した幻想都市にさ
俯く
落ちる
君は
笑ってる
僕は、
「許そうか」
誰に、
何を
君を。
僕を。
繰り返し
繰り返す
同じ様に
君と
僕で
強く
なりたい。
生きたい
独りで
立てる様に
手を離して
独りで。
「許すよ」
誰でもいい
嘘吐きを
怒ってよ
誰でもいいから
この場所で
立ち止る前に
何も無い両手を
優しく撫でて
あの人みたいに
抱きしめて
そうして
許さないで
そんなもの
望んでないよ
望んでない
許さな い
俯く。
僕は、
断罪を貫く。
立ち止る様に
吐き出した呼吸は
誰も気付かない
見上げる様に傾けて
流れた言葉も
一緒に抱え込めば
誰も知らない様な
そんな場所にいけると
そう信じていたんだ
同じ様な顔の
同じ様な背格好で
同じ様な言葉を
同じ様な声で吐き出す
デジャヴの中では
自分すらも見失う
君を掴んだ掌も
本当に自分の手かも
分からない様な世界で
揺れる電車の中
規則的な振動を伝える
地に着いた足は
僕自身を嘲笑っていた
膝は震えている
僕は立ち止れないのに
泣きそうなんだ
正しい言葉を選べない
何度も見たあの景色じゃ
僕は生きていけないのに
選べないのは、
僕自身なのに。
行き過ぎた感情論は
吐き出す意味を失う
雑踏に混ぜ合わせれば
それももう見えなくて
マーブルみたいに中途半端な
色の交わりは自分みたい
真ん中に立ってる僕の
理由を問いかけた
吊り革は揺れて途惑う
違和感に触れた指先は
悲しげに歪めた極論
もういいよって言葉も
聞こえないように塞いで
立っている場所も見ないで
とりあえず君の声を殺した
独りが好きなわけじゃない
だけどそれ以上の理由は
僕が死んでしまうよ
真っ直ぐに見れないのは
弱いだけの心が崩れるから
壊れる器と存続を掬い取って
意味を与えてくれれば
呼吸も簡単にできるのに
挟まったままの栞も
もう見ない様に捨てた
要らないモノだって言い切れば
きっ と僕は此処には居られない
僕は独り、
独りで立ち竦むのさ
緩やかに下る
思考回路は水底沈む
金網の向こうで
輝いているものは
触れる事を許さない
滲む世界も
雲の向こうを知る為
眩暈、が。酷く。
どれだけ頑張れば
この場所から離れられる
立っている足元は
歪んでは覚えていない
真っ直ぐな感情は
護れないよ
動かない言葉も
優しいだけで辛い
苦しいのも一緒にして
私が連れていく
その場所が優しく在る様に
仰いだ空は
美しい青を纏う
溶けていくの
許されない様に
私を呑みこんで
醒めない夢の足跡を
背中に預けた
さよなら
冷めた温度も
息を詰まらせて沈む
此処の終わりを描いて