タバコ | トライアングル森

タバコ

ぼくの数少ない成功体験の

ひとつにタバコをやめたことがある。

もう2年前くらいの8月にやめて

今年の夏で丸3年。

また吸い始める可能性は

0ではないにせよ、いまのところ

なんとか一応続いている。









それまでのぼくは、劇場にいる時は

常に喫煙所に居座って

タバコと缶コーヒーを片手に

吸っては飲み、飲んでは吸うを

繰り返すまぎれもない

ヘビースモーカーでした。









そんなぼくがなぜタバコを

やめようかと思ったのか

その理由はただただ

なんとなくでした。



きっかけは

依然吸ってたけど今はもうやめた

という知り合いの人が

自分のやめたときのやめ方を

教えてくれたことでした。



それはとても簡単な方法で

一番最後に吸った時間を

タバコの箱に書いておいて

次に吸う時、その前より1分でも

長く間を空けるという

身もふたもないやり方でした。



聞いた時は正直「なんやそれ」

思いました。




ですがある日、ふと

その話を思い出して

何の気なしにやってみると

はじめは20分空けるのも

苦痛でしかたありませんでしたが

1分でも長く時間を空ける

ゲーム性が楽しくなり(単純)

何より禁煙なのにタバコが

吸えるのがノンストレスでした。

(禁煙してるつもりさえ

ありませんでした。)




それからしばらく続けていると

吸わない時間を我慢するのが

そんなに苦でもなくなり、

自分がどれくらいの時間で

どれくらいの量を吸っているのか

可視化することができました。




今までは寝ている時間と

吸えない場所以外ではほぼ

タバコを吸っていたのに

いつのまにか4.5時間空けても

我慢出来るようになってました。





あれ?これ?ひょっとして

吸わずにいけるかも??

と思っていたら

そんな時に、思ってもみない

発見が。






それは「禁煙」てそもそも

「喫煙」側から捉えた見方やなと。




吸ってない人はわざわざ

自分のことを「禁煙してる」とは

言わない。ということは

「禁煙」っていう限りいずれ

本心では、心の奥底では、オレ

まだ吸うつもりなんじゃないかと。





今でこそ屁理屈のように

聞こえますが、その時は

「はッ!」となりました。(単純)


この邂逅を経てはじめてタバコの

ない生活というものを

意識し始めました。







それでももちろん

吸いたくなる時はあります。

2年経ってもまだ吸いたい。



この前は泊まったホテルが

喫煙の部屋だったせいか

寝てたらタバコを吸う夢を

見ました。





ま〜美味しかった!




20年吸ってきたわけですから

中毒も当分はつづきそうです。




でももう暫くの間は

吸うのやめとこと

思っています。