蜂蜜と遠雷 祝☆本屋大賞受賞 | トライアングル森

蜂蜜と遠雷 祝☆本屋大賞受賞

昨日Twitterで知りましたが、今年の本屋大賞を受賞されたようで、おめでとうございます。




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読みました。500ページ越え。


自分で自分を褒めたいと思います。
書いてる方はもっと大変でしょうけど。


僕、恩田陸先生の作品は初めて読みましたが、読み始めると一気にサクサク読めました。天才の出て来る話なんで、得てして凡人サイドからすると何やねんとなりがちで、本文にもそう言及している所がありましたが、それでも読ませてしまうというのはいわゆる作家の方の筆力があるんだなぁと思いました。偉そうにすみません。


これを映像化するのはとても難しいやろうなと思いました。凄い文章の数々が、それこそ音楽の様にとめどなく次々と溢れ出してくる様が頭の中で想像出来ました。


鳥肌が立つ、それ一つ取っても表現する方法てこんなにたくさんあるんやなと思いました。こんなに豊かな表現があったのか、ひょっとして凄い人と普通の人の違いというのは、どこまで細部に気付けてそこにちゃんと配慮できているということなのかな?と才能というものの一端に触れた気がしました。ナマ言ってすみません。


音楽コンクールの世界は、もちろん全く知らない世界ですけど、我々も1年に1度お笑いコンテストに出ておりますので、その様子と少し似ているところもあって共感出来ましたし、そうなるとその中でも最年長の明石さんにどうしても共感してしまいます。まあ最年長いうても僕の方が10歳以上上ですけど。でも歳も近くて1番普通っぽい(と思われる)明石さんのふいに涙を誘うシーン。あれが凄く良くって感動しました。あんな出し方あきまへん笑。うわぁて思わず声出てしまいました。


まあそれはともかくあまりネタバレになる様な事を書いてしまうとTwitterで順位を知ったあとのM1みたいになって読む楽しみがなくなってしまうのであまり書きませんが、是非映像化を希望します。監督は岩井俊二監督か行貞監督で。勝手にキャスティングまでしちゃう。




皆さんも是非。