ベートーヴェン作曲「ピアノソナタ第31番 Op110」32曲のピアノソナタのうちの第31番にあたる、ベートーヴェン晩年の作品です。ベートーヴェンと言えば、クラシック音楽の世界では「怒り」という感情を象徴する作曲家と知られ、運命や悲愴ソナタなど、怒涛と悲痛の名曲を数々残しています。しかしこの曲はどうでしょうか?怒りの炎の燃え跡を見ているような、どこか虚ろで、しかし愛情に満ち溢れ・・・ベートーヴェンが病に苦しみながらも机に向かい、自分の心の裏を悩ましげに五線譜の上に綴っている光景が浮かんできます。
ディーリアス作曲「3つの小音詩」より「そりすべり」日本はなぜかイギリス・クラシックがあまりメジャーではなく、アーノルド・バックスや、このフレデリック・ディーリアスといったすばらしい作曲家があまり知られていません。ディーリアスはとりわけ季節の移り変わりにインスピレーションを感じとっていた模様で、「春のかっこうの初音を聞きて」や、「夏の夕べ」といったふうに、数々の作品に季節色が盛り込まれています。この曲も、題名を知らなくても「あ! 冬だ!」と想像できると思います。
ラフマニノフ「リラの花」ピアノVer.1921年はラフマニノフの婚礼の年であり、そんな人生で最も幸福な時に作曲されたのが、この「リラの花」。リラの花には「愛の芽生え」と言った花言葉があるらしく、その花言葉に相応しい、まるで夢のような美しさを持った作品です。元々は声楽曲として作られたのを、後にピアノ編曲されました。下記がその歌詞。朝早く、明け方に露に濡れた草を踏み私はすがすがしい朝の空気を吸いに行くかぐわしい木陰リラの花が咲き群れている木陰の中に私は自分の幸福を探しに行く・・・