ベートーヴェン作曲「ピアノソナタ第31番 Op110」32曲のピアノソナタのうちの第31番にあたる、ベートーヴェン晩年の作品です。ベートーヴェンと言えば、クラシック音楽の世界では「怒り」という感情を象徴する作曲家と知られ、運命や悲愴ソナタなど、怒涛と悲痛の名曲を数々残しています。しかしこの曲はどうでしょうか?怒りの炎の燃え跡を見ているような、どこか虚ろで、しかし愛情に満ち溢れ・・・ベートーヴェンが病に苦しみながらも机に向かい、自分の心の裏を悩ましげに五線譜の上に綴っている光景が浮かんできます。