【キット名称】
ZOIDS ゾイドワイルド ZW07 クワ―ガ
【キットレビュー】
カブターに比べて一回り以上大きく、敵キャラらしく凶悪な顔と姿で恰好良いです。
【塗装の初期方針・イメージ】
3体目の昆虫型ゾイドなので、先に作ったスコーピア・カブターとは趣向を変えて塗りたいと思いました。
塗装の解説サイトでよく見たドライブラシという技法を骨格パーツで試してみて、装甲パーツは半端に余っていたタミヤのブルーを使用することに。
光沢仕上げが続いたのでつや消し仕上げにしてみる事にしました。
【塗装履歴】
≪骨格パーツ≫
タミヤアクリルクロームシルバーでドライブラシ→水性トップコート光沢
ドライブラシとは、筆に付けた塗料を一旦ティッシュなどでふき取り、残った微量の塗料をパーツに擦り付けていく技法です。
汚しや掠れ表現の他、パーツの凸部分に塗料が多く乗るのエッジの強調に使われる技法らしいです。
骨格パーツは金属に黒の塗装がされていると見立てて、その塗装がゾイド同士の格闘によって剥がれている様子を表現してみました(凸部は擦れやすいので塗装が剥がれやすいらしい)
やりながら「スゲー!」と声が出るくらい質感がかわり金属にしか見えません。
骨格パーツは表面がザラザラしているので、ザラザラの凸部のみに色が乗り自然な退色表現が出せるようです。
ですが反省点もありました。
・黒パーツにクロームシルバーは明るすぎてメリハリが付きすぎた。金属的な質感は出たが塗装が剥げたというよりはいぶし銀のアクセサリーのような感じ。
・シルバーだからわかりにくいという点もあるが、ティッシュに色が付かなくなったと思ってもドライブラシをするには量が多いくらいの塗料が筆に残ってしまっており、ところどころ濃くなりすぎた。
≪装甲パーツ≫
黒サフ→タミヤブルー(TS-15)→墨入れ→アクリジョン黒鉄色で汚し→水性トップコート光沢
暗い青にしたかったので黒下地に青を塗ってみたものの、骨格に汚し表現をしているのだから装甲も汚れていないと変だと思いました。
といってもどう汚せば良いのかもわからず、とりあえずエッジ部中心に黒鉄色を塗ってみました。
写真は光の加減で青が鮮やかなのですが、実物はもっと暗いです。
黒鉄色を塗ったり拭き取ったり繰り返して、それっぽく見えなくもない感じになりました。
ですが何もイメージ出来ないままやったので、これはいったい何の汚れが表現されているのかわからない感じです。
ウェザリングマスターの青焼けを上から塗ったら馴染んで多少自然になり、油のような独特なテカテカ感が出ました。面白かったので光沢でトップコートしたら質感を固定出来ました。
≪デュアルシザース≫
黒サフ→タミヤシルバーリーフ(TS-30)→黒鉄色で汚し→水性トップコート光沢
余っていたシルバーリーフで塗ってみたものの、色が明るすぎて他と合っていなかったので汚して暗くしました。
この汚しもイメージが出来ていなかったので、なに汚れなのかわからない感じです。
【感想】
つや消しで仕上げる予定が光沢になってしまった(2回目)
ドライブラシはやってみて色々な事がわかり収穫大でした。
塗装はやってみないとわからない事ばかりですね^^;
色々と試行錯誤した事と、敵っぽさは出せた事、クワーガの造形の良さもあって今のところ一番のお気に入りです。
【自分用メモ】
・骨格パーツのザラザラはドライブラシでの退色表現と好相性。
・骨格パーツにシルバーでドライブラシをする際は暗めに調色すると自然になるかも。
・ドライブラシをする際はふき取ったティッシュに色がつかなくなってもさらにふき取り続けた後くらいが丁度よい。
・ウェザリングをする際は、なんの汚れなのかを念頭に行う(当たり前ですが・・・)
普段の生活中で建築物や車両などの汚れに注目して参考にしてみる。