今週はジャパンカップですね。早いもんで、これが終われば、中山阪神に開催が替わり、一気に年末モードです。
ジャパンカップといえば、海外から多くの馬がやってきましたが、最近はたいしたビッグネームも来ないので、日本馬の独壇場といった感じで名前が形骸化してるように思います。まぁ、勝ち目なしと思う外国陣営にとっては、シーズンオフのこの時期に来る価値はありませんもんね。それだけ日本馬が強くなった証でもありますね。
そんな中、伝説のJCといえば、やはり89年のホ―リックスが勝ったレースでしょう。僕はまだ中学生で競馬のけの字も知りませんでしたが、後々見て震えましたね。イブンベイの作り出すハイペースを道中3番手で追走し、そのまま押し切っちゃうんですから、茫然です。今でこそ牝馬が活躍する時代ですが、当時はきっちり棲み分けしてた時代でしょうからね。「外国馬恐るべし」という印象でした。
そして、もうひとつこのレースのすごいところはマイルCSを勝って連闘してきたオグリキャップでしょう。連闘自体は今でもあるとして、G1でそれはもうこれから見られないでしょうからね。そんな疲労困憊でもおかしくないレースで、オグリは南井Jの渾身のムチに応え、唯一ホ―リックスをジリジリ追い上げて、結果クビ差2着に入線します。
最後の驚愕は、黒い帽子の2枠の2頭が叩きだした時計が2分22秒2だったこと。当時の世界レコードでした。これは2005年のJCでアルカセットに破られるまで、レコードでした。
こんなレースをもう一度見たいなぁ。最近のスロー連発のG1は退屈です。ほとんどが「ここ10年で最もスロー」みたいなレースばっかり。ウオッカとダイワスカーレットの天皇賞以来、しびれるレースを観ていない気がします。
JRAはガンガンCM打ってますし、外国勢もトップクラスはいませんが、今年のJCはぜひとも熱いレースを期待します!