そんなわけで、やっと決まったキャロット出資馬
2頭しかいませんが、1頭ずつ出資理由を残しておきたいと思います
まずは最優先でゲットした、ラカリフォルニー20から

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No.64 ラカリフォルニー20 キタサンブラック×ラカリフォルニー(Dutch Art) 
牡 栗・奥村豊 2800万 体高156cm 官囲21.5cm 胸囲181cm 体重456kg


【きっかけ】
募集2年目を迎えるキタサンブラック。この馬を聞いて聞いてまず思いつくのが、脚長で大型、そしてパワーとスタミナ豊富なタイプだということでしょう。MJさんの言葉を借りれば、「バクシンオーのスピードで先行し、自身がもつLyphardのクロスのパワーで押し切る」という、いかにも雄々しい種牡馬に感じました。
そのため、母にはスピードを持ったタイプが良いのではないか、と「パーフェクト種牡馬辞典」にも書いてありましたが、そもそも初年度の去年、まったくキタサンに興味が持てず、ほぼスルーしてましたしかし、今年のシルク募集でプチノワールがいたのでちょっと引っ掛かってました。結局申し込みはしませんでしたが

【馬体】
それを経て見たキャロットのカタログ。「ひょっとしてキタサンってものすごく良い馬体してない?」と思いました。特に、牡馬2騎。ロスヴァイセとラカリフォルニーはよく見えました。血統的にはロスヴァイセはチェックしてましたが、ラカリフォルニーはノーマーク。しかし、馬体を見てひと目惚れしました測尺もチェックして、すべて基準をクリアしており、OK。動画を観てもキビキビと歩けており、前の出が良く、踏み込みも深かった。
下の写真をご覧いただければわかりますが、馬体は典型的な“長駆短背”ですこれを見ると、とてもスピード不足には見えません。胸は181cmと深く、心肺機能も十分あることが見て取れます。カタログには「豊富な運動量を誇りつつも息の戻りも早い」と表現されています。

210801racariforny20長駆短背

【血統】
現時点で勝ち上がったキタサン産駒は5頭。その内、3頭はNF産です。共通してるのはミスプロやSpecial牝系(NureyevやNumberなど)、Halo(DroneやRed God等、ニアリークロスも含む)、Ribot、SeattleSlewといったところでしょうか?この馬はミスプロ、Nureyev、Halo、Red Godを持っていますし、まだきょうだいは1頭で結果が出ていませんが、魅力的な母系に感じました。特にMachiavellionを持っているのが良さげ。佐々木オーナーのヴィルシーナヴィブロス姉妹を彷彿とさせます
カタログの紹介コメントには「父産駒に見られるスレンダーな馬体とは違い、母系が出た印象」とあります。先ほど母方からスピードを受け継ぐのがベターと言いましたが、母父Dutch Artは英仏1200mの2歳G1レースを勝利したスプリンターであり、それが現れているのを見ても、スピード不足ということはないでしょう
他にも「ピッチ走法で瞬時でトップスピードに乗る」とも書かれてましたが、パワーに勝る父キタサンを考えると、柔らかさも欲しいところ。その点、ナスキロ血統であるRivermanも持っており、Haloクロスで機動力を獲得しつつ、ナスキロでストライドを伸ばして、府中のターフを雄々しく駆け上がってくる姿を夢想してしまいます(笑)距離適性は1600~2400といったところでしょうか?
そして、いつも気にしているのですが、NFがその繁殖に翌年どの種牡馬を付けてるか?ということ。そう、この母は2021もキタサンブラックを付けられているのです

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【厩舎】
こちらは初となる奥村豊厩舎。しかし、シルクのディアンドルを復活させた手腕には確信を持っており、また同じキャロのストゥーティを見ていても、しっかりオペレーションしているのを確認しているので、ずっと狙っていた厩舎と言えます。ロスヴァイセとは、ここでクッキリハッキリスッキリ差がついてしまいました(笑)シルクの2歳でもキタサン産駒を預かっており、ノウハウもできるでしょうから、さらに楽しみが増してきそうです。

以上となります。
今年はバツ2だったため、最優先候補の範囲は広く、母優先ではないこの馬を最優先でいいのか?と迷わなかったと言えばウソになりますですが、前回の記事でも取り上げた通り、母優先ではない馬は今年12頭が1度目の中間に挙がってきましたが、終わってみれば最優先抽選になったのは6頭でした。そして、この馬以外は最終中間で最優先を200口以上集めている馬ばかりでした。この馬は最優先が100口ぐらいでしたから、これを見て最後の追い込みがあったのだと思います。自分が欲を出して、別の馬に最優先を変えていたら…と考えると、ゾッとします
他の候補だったパルティトゥーラピンクアリエスにも後ろ髪を引かれる思いはありましたが、決めたら迷いもなくなったし、一切後悔はありませんでした。むしろ満足感で一杯です
どうか、順調に成長していってもらいたいと思います