順天堂大学における、私の取り違え問題が、本年4月5日発売(4/12日号)の「週刊新潮」に掲載直後、加藤厚労大臣は同月20日、「誠に遺憾、こんなことがあってはならないこと」と述べたうえ、「今後、同様の事例が再び起きないように対策の徹底を望みたい」と話した。
不祥事案が発覚した時、対応策として示されているマニュアルでは、「起きたことは仕方ない。なぜ起きたか解明し、再発防止対策を検討し、速やかに公表する」ことが基本中の基本と言われている。
4月5日に国民が知る発覚した事態となり、翌6日、順天堂は「お知らせ」の中で、事実を認めつつも、「謝罪をした」「当事者の申し入れに応える」と偽りの弁明を発表。さらに、小川秀興理事長は週刊誌の直撃取材に「事故対策委員会に全て委ね、弁護士にもお願いしているので何も言えない、個人情報ですので」と答えたまま、すでに3か月を経過した現在、何らの動きも示していない。
大学には、「危機管理学部」等或いは順天堂における「病院管理学」(教授:小林弘幸)のように、まさに危機管理対応の指導的知見を示す機関を有している。また、弁護士(M・H法律事務所)は、実務指導している。
事例を挙げるまでもなく、51年前体内に発生した病巣は、7年後の患者の訴えを隠蔽して放置、50年間に全身を蝕む不治の病に至らせた。今、その病は、感染の菌さえ増殖し、国民の体内に移る危機にも直面しつつある。
順天堂のHPに開示されている「理事長・学長のあいさつ」微笑み顔は、危機の意識さえ感じない、大臣の「再発防止の徹底を望む」の声を無視対応する、「仁」という順天哲学なのだろうか。