「ゝ」は「おどりじ」で変換しました。いろいろ種類があります。漱石の小説名は「こころ」ではなく、こちらが本来です。
高校現代国語の定番でした。何度も授業でやりましたし、テストも凝って作りました。だんだん生徒さんにわかりにくくなったので、最初にビデオを見せたこともありました。昔TV東京系で放映された2時間ドラマです。さわりの部分の1時間弱を見せてました。
主演の「先生」と呼ばれた「私」役が勝村政信。この人、正露丸のCMに長く出てましたね。名前知らなかったので(さっき調べたとこです)、「正露丸」と呼んでました(笑)そして親友であり、恋敵であり、自死に追い込む「K」役を演じていたのが、若き日の、「今をときめく」香川照之でした。その当時は全く名前を知りませんでした。後年こんな「大物」になるとは思いませんでしたね。
かくのごとく、長い間この小説を飯のタネにしてきた私ですが、猪瀬直樹氏の「こころの王国」は結構インパクトがありました。漱石批判、「こゝろ」批判になっている。菊池寛が漱石をばっさり斬り捨てたというお話です。確かに「こゝろ」の最後で「私」も親友「K」の後を追う理由が、授業でもうまく説明できない、あるいは生徒が「ふ~ん」と、納得してもらえない部分はありましたね。
菊池寛は戦後間もなく、公職追放のまま失意のうちに亡くなりましたが、ずっと後に「真珠夫人」が注目されたりして、漱石とは全く違う路線での才能を発揮しました。実業家、遊び人みたいなイメージがありますが、もっと評価されても良いと思います。
昨今の「香川騒動」に乗っかって、ちょっと古い話を思い出して書いてみました。お粗末さまです。

