まだ桜にこだわるtalltreeですが、今日はこの写真からはじめましょう。
いつもなら、このような無粋な柵は、当然外して撮っています。手すりの向こうは人工池ですが、現在水は抜かれています。
先日雨水が溜まった折、例のサギくんが飛来して「何かいないかな~」と、しばらくエサを探していました。
先週末でしたか、ご老人がここでカメラを手に撮影。
「花びら散るのがうまく撮れますか?」と声をかけると、
「いや、私はこの柵を撮っています、証拠写真に」と、意外なお答えでした。
「私らは騙されたんです。ここは『自然と共存する街』としてできたのに、ここも埋めてしまうんですよ」
私が20代の頃、このポートタウンは、なかなか入居できない人気の新都市でした。今は外国の方に賃貸する団地が増えて、この街の住民層は一変しています。良い悪いではなく、初期からの方には「騙された」思いがあるのでしょう。
今日は「台風並み」の低気圧が近畿地方に接近し、午後からは大荒れの予報。たしかに昼前から降り出しました。
四月も半ばを過ぎ、本来なら桜の時季は終わっているはず。新緑が雨に洗われて、これもまたきれいです。
この花も、かなり撮りましたね。ご近所のオバサン連が通りかかった折に、ある方が「これは桃と杏の合いの子やねん」と大きな声で話してたのを傍受。はいはい、交配種ですね(笑)
雨が一時激しくなりましたが、台風並みとまで言われると、食指が動きます。「送風機でも使わないと」と言ったくらいですから、自然の送風機は、桜吹雪撮影のチャンスです。
傘さして、横なぐりなのでタオルでカメラをかばいつつ待ちましたが、そこまでは吹きませんでした。
まあこれも、花の終わりの図としてご覧ください。「落花ばかりが仕舞花じゃないぞ」というつもりで、次の写真も少し狙ってみました。
「花に嵐のたとえもあるぞ さよならだけが人生だ」
漢詩「勧酒」を井伏鱒二が和訳し、太宰治や寺山修司が感銘を受けて引用しました。寺山作詞として、逆から読んだ「だいせんじがけ…」というカルメンマキの歌もあります。
この時期の雨は、けっこう陰鬱な思いがいたします。新入生・フレッシュマンだけでなく、みんな新年度は重いのです。季節が巡って、また活動期に移りゆく、はざまにいるのです。無理しなくていい、一歩一歩ゆっくり進めばいいのです。そう思いません?
こちらは先に川を埋められた跡にある桜。色から見て山桜系のように思われます。ここの池にはかつて、ものすごい数の鴨がいたのです。
ちょっと絞って暗めにして、夕方風が吹き出すのを待っていました。これくらいバックが暗いと、逆に落花が映える、という魂胆です。
ところが案外吹きませんでした。30分以上待ち、同僚たちが「お先に~」と帰って行きます。
そのうち、全体的に暗くなってきました。ここはライトアップなし、だいたいV1にはストロボがありません。日中専用です。ということで断念しました。
思い通りに行かないのが人生というものです(笑)終わりだけははっきりしてる、だから難しいこと考えず、酒でも飲んでまた明日…これが漢詩「勧酒」がいわんとするところです。はい、そうしましょ(笑)
毎度毎度、ご退屈さまでございました。


