第九 | 蟹、退治中 (乳がん生活)

蟹、退治中 (乳がん生活)

2012年12月 乳がん告知
13年2月 右乳房切除術(HER2 3+、ER +、Pgr -、リンパ管侵襲あり)
3月から抗がん剤(AC)、ハーセプチン、ホルモン療法の
術後治療を提示されるも、若き主治医の方針は一転、二転。
主治医を変え、ハーセプチンとフェマーラで治療中に
転移発覚

暖かい地方に住んでいると

8センチの積雪なんてもう、大騒ぎです。

三日連続で雪景色だったのはたぶん

結婚以来初めてじゃないかな。

 

今朝の窓からの風景。

昼間は陽ざしがまぶしかったので

明日は普通に外に出られるかな。

 

雪の上を歩いてみました。ちょっとだけ。

杖がズブズブっと雪に埋まって

体重をかけるのが不安でした。

杖に「かんじき」をつけたくなりました。

北国の人は大変だろうなあ。

 

 

 

 

生きていて良かった!と思えたのは

ほんのちょっとしたことでした。

去年の第九でのお話。

 

 

30年前、指揮者外山雄三をして

「今どき珍しいデッドな(音の響かない)ホールだ」と言わしめた

市民会館大ホール、

「もっと鋭い息で子音飛ばさないとお客さんに届かないよ!」と

私も毎年言い続けてきたホールが、

改装工事で響きの良いホールに甦りました。

(こんなに長く待つとは思わなかったよ~。)

 

 

 

12月24日、本番。

無事終了後の打ち上げ二次会で

ソリストの一人から嬉しい話を聞きました。

 

 

「ゲネプロより本番の方が発音良くなってたよね。

何をやったんだろう?って

みんな(ソリスト達)で話してたんだけど。」

 

 

「わかってますよ(苦笑)。

どうせみんな、ゲネプロから本番までの空き時間に

私がしつこくダメ出ししたと思ってるんでしょ?

はい、私いつも辛口です。

自覚してます。

 

でも今日は違いますよ。

本番の直前、発声練習の後で発音練習をする代わりに

ここの部分はこういうことを歌ってるんだよね~、と

歌詞の意味のおさらいをしたんです。」

 

 

 

その練習でみんなが目指す所が決まったというか

気持ちが一つになったというか、

とにかく、役に立ったらしい。

 

ああ、良かったなあ。

 

歌を歌うということは、メッセージを伝えるということ。

カタカナじゃなく、発音記号でもなく、言葉を歌うんだよ、と

ずっと言い続けてきました。

 

でもドイツ語だから、みんな苦労するんだよね。

毎年、初めて歌われる方もたくさんいるんだもの。

ここまで来るのには長い時間がかかったけれど

私にお手伝いができて良かった!

 

指導スタッフ冥利に尽きる去年の第九でした。

 

 

 

これにて、2016年の記事終了。

充実した年末を過ごすことができて幸せでした。

 

お読みくださってありがとうございました。

 


ありがとうございます

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