手術後の説明でもらった、組織診報告書。
以前、学習熱が冷めたと書きましたが、ウソです(笑)。
納得して治療を受けるためには、やっぱり知っておきたい。
組織診断
Invasive ductal carcinoma, Right Female Breast, Operated pT2; invasive saize 24x19 mm with extensively intraductal spreading, f, ly(+), Histological Grade 2 (3+3+2) HER2 score 3+, ER 4+2=6 (positive), PgR 0 (negative), Ki67<20%
No metastasis, Lymmp node, Dissection pNO(sn), SNL:0/1
組織所見
切除された右乳房のA領域に灰白色調腫瘍が認められました。組織学的に腫瘍は、核小体を有する腫大した異型核と好酸性胞体からなる腫瘍細胞が、胞巣状に浸潤増殖する像からなり、広汎な乳管内病変を伴っています。乳管内病変は乳頭直下にまで進展しています。浸潤性乳管癌、充実腺管癌から乳頭腺管癌と考えます。腫瘍は脂肪識にも浸潤し、リンパ管侵襲が伺われます。免疫組織化学的には、HER2 score 3+, ER 4+2=6 (positive), PgR 0 (negative), Ki67<20% (15%程度)を示します。
迅速に提出されたセンチネルリンパ節1個に転移は明らかでありません。
ああもう、書くだけでやんなっちゃうな。
患者向けじゃないから仕方ないけど。
でも実は、こんな暗号解読みたいな作業は嫌いじゃない(^_^;)
「患者向けガイドライン」に「再発のリスクを予測する因子」が書いてあったので、
報告書から拾い出してみる。
①腫瘍の大きさは? 24x19 mm (しこりの大きさ(4cm以上)とは違うんですね)
②リンパ節転移の状態は? なし
③がん細胞の悪性度(グレード)は? 2 ←3段階の真ん中
④がん細胞の増殖能は? 15% ←中程度
割合が高いほど増殖能が高く悪性度が高いが、抗がん剤が効きやすい。
低ければその逆。
⑤HER2タンパクの過剰発現は? 有
細胞の表面にあるアンテナのような物。
たくさんあると、細胞外からの信号がアンテナを介して核に伝わり
増殖スピードが速くなる。
⑥リンパ管侵襲は? 有
周囲のリンパ管にがん細胞が入り込んでいる。
リスク因子以外に読み取れること
・がんの種類(組織型)は? 浸潤性乳管がんの一種の充実腺管がん
(乳頭腺管がんが併記されているのは、どっちが優勢か微妙、ということらしい)
浸潤性乳管がんでは、硬がん>充実腺管がん>乳頭腺管がんの順に
転移しやすい。
・ホルモン感受性の有無は? ER感受性あり PgR感受性なし
ホルモン受容体を持っているがん細胞の割合が多いほど、
ホルモン療法の効果が高い。
ってな所でしょうか?
再び「ガイドライン」に戻って
「腫瘍の浸潤径が0.5cm未満・液窩リンパ節転移がなく、上記のリスク因子を伴わない場合には再発の可能性が少ないため・・・・・・」
再発の可能性が少なくないから、薬を使いましょう、ってことですね。┐( ̄ヘ ̄)┌
これ書いていて思ったんだけど、
箇条書きにすると、随分見やすくなると思いませんか?
最初からそうやって書いて患者に渡してくれたらいいのに。
あ、それだとしつこい患者から
あっさりしすぎ、って文句言われるか(苦笑)
(続きます)