治療法を決めるまで② 手術後の病理結果 | 蟹、退治中 (乳がん生活)

蟹、退治中 (乳がん生活)

2012年12月 乳がん告知
13年2月 右乳房切除術(HER2 3+、ER +、Pgr -、リンパ管侵襲あり)
3月から抗がん剤(AC)、ハーセプチン、ホルモン療法の
術後治療を提示されるも、若き主治医の方針は一転、二転。
主治医を変え、ハーセプチンとフェマーラで治療中に
転移発覚

手術後の説明でもらった、組織診報告書。

以前、学習熱が冷めたと書きましたが、ウソです(笑)。

納得して治療を受けるためには、やっぱり知っておきたい。


組織診断

Invasive ductal carcinoma, Right Female Breast, Operated pT2; invasive saize 24x19 mm with extensively intraductal spreading, f, ly(+), Histological Grade 2 (3+3+2) HER2 score 3+, ER 4+2=6 (positive), PgR 0 (negative), Ki67<20%

No metastasis, Lymmp node, Dissection pNO(sn), SNL:0/1


組織所見

切除された右乳房のA領域に灰白色調腫瘍が認められました。組織学的に腫瘍は、核小体を有する腫大した異型核と好酸性胞体からなる腫瘍細胞が、胞巣状に浸潤増殖する像からなり、広汎な乳管内病変を伴っています。乳管内病変は乳頭直下にまで進展しています。浸潤性乳管癌、充実腺管癌から乳頭腺管癌と考えます。腫瘍は脂肪識にも浸潤し、リンパ管侵襲が伺われます。免疫組織化学的には、HER2 score 3+, ER 4+2=6 (positive), PgR 0 (negative), Ki67<20% (15%程度)を示します。

迅速に提出されたセンチネルリンパ節1個に転移は明らかでありません。


ああもう、書くだけでやんなっちゃうな。

患者向けじゃないから仕方ないけど。

でも実は、こんな暗号解読みたいな作業は嫌いじゃない(^_^;)


「患者向けガイドライン」に「再発のリスクを予測する因子」が書いてあったので、

報告書から拾い出してみる。


①腫瘍の大きさは? 24x19 mm (しこりの大きさ(4cm以上)とは違うんですね)


②リンパ節転移の状態は? なし


③がん細胞の悪性度(グレード)は?  ←3段階の真ん中


④がん細胞の増殖能は? 15% ←中程度

  割合が高いほど増殖能が高く悪性度が高いが、抗がん剤が効きやすい。

  低ければその逆。


⑤HER2タンパクの過剰発現は? 

  細胞の表面にあるアンテナのような物。

  たくさんあると、細胞外からの信号がアンテナを介して核に伝わり

  増殖スピードが速くなる。


⑥リンパ管侵襲は? 

  周囲のリンパ管にがん細胞が入り込んでいる。



リスク因子以外に読み取れること

・がんの種類(組織型)は? 浸潤性乳管がんの一種の充実腺管がん

  (乳頭腺管がんが併記されているのは、どっちが優勢か微妙、ということらしい)

  浸潤性乳管がんでは、硬がん>充実腺管がん>乳頭腺管がんの順に

  転移しやすい。


・ホルモン感受性の有無は? ER感受性あり PgR感受性なし

  ホルモン受容体を持っているがん細胞の割合が多いほど、

  ホルモン療法の効果が高い。


ってな所でしょうか?



再び「ガイドライン」に戻って

「腫瘍の浸潤径が0.5cm未満・液窩リンパ節転移がなく、上記のリスク因子を伴わない場合には再発の可能性が少ないため・・・・・・」


再発の可能性が少なくないから、薬を使いましょう、ってことですね。┐( ̄ヘ ̄)┌



これ書いていて思ったんだけど、

箇条書きにすると、随分見やすくなると思いませんか?

最初からそうやって書いて患者に渡してくれたらいいのに。

あ、それだとしつこい患者から

あっさりしすぎ、って文句言われるか(苦笑)



(続きます)