色々あります。 | アメリカつれづれ日記

アメリカつれづれ日記

アメリカでの日々の楽しみ、驚き、ちょっとしたイライラなど、いろいろ綴っていきます。

夏学期が始まってやっと1週間。今学期はとても規模が小さいので、準備にはそれほど労力がかからなかったのだけど、その直前が大変でした。

 

事の発端は生徒とのトラブル。

 

いや、正確にいえば生徒トラブルだったのですが…

 

とある学生。今年一年の出席率が悪かった。12月に一度注意勧告をし、出席率についても話し合った。

伸びの遅いリーディングのクラスも次に落としたら、他校に転校してもらう(要は放校)とも言ってあった。

 

が、実際春学期のリーディングにまた落ち、出席率も自己最低。

 

これでは夏休みを取らせるわけには行かない。(これは留学生ビザに関する面倒な理由があるのですが、そこはパスします)

だから夏休み返上で勉強をするか、それが嫌なら他のプログラムへのトランスファーをするか、どちらかを取るように勧めたのだけれど、学生は激怒。

 

超激怒。

 

激怒の理由は「自分は一所懸命やっているし、先生たちだっていい評価をくれている!欠席だって理由があっての欠席なんだから、欠席にする方がおかしい!」というもの。

 

2年間の成績表を全部取っていてそれを突きつけて訴える。もちろんこちらも学生の成績表のコピーは持っている。そして先生たちが長所を書くとともに、毎学期短所をちゃんと書いているのも知っている。

 

だけどこの学生、長所しか見ていないらしい。短所には一杯やるべき事、足りないことが書いてあるんだけど、もちろんそれは無視している。

 

学生が激怒した私とのミーティングに英語が堪能な叔父さんも付き添いで来ていた。そしてこの叔父さんが曲者である。

 

元大学講師。というわけで自分だったらこうする、ああする、だからこの学生のニーズに合わせてプログラムを変えろと私に支持してくる。しかも伸びないのは私のプログラム采配が悪いという。

 

もちろん頑張っている学生のニーズには応えたいと思う。が、自分の都合で欠席し、自分の都合の良いように授業・宿題・カリキュラムを解釈し、挙げ句の果てに成績落として激怒する学生のニーズに応える必要があるのでしょうか?

 

授業を頻繁に休み、宿題も最低限かそれ以下しかせず、リーディングは嫌いだからとあまり勉強せず、挙句にとても初歩的な単語や文章が読めない学生の問題はプログラムの采配ではなくて、学生の勉強の仕方・勉強への態度にある。

 

ということはもちろんわかってもらえず、とにかく出された条件に納得がいかない学生とその叔父さんコンビ。最終的には「上に訴えて、私たちの言っていることが正しいことを証明してみせる!」と脅してミーティングは決裂。

 

脅し宣言通りに副学長のオフィスに電話して、嘘までついてくれました。

 

あまりにも事が大きくなり、頭を抱えていたのですが、その騒動を聞いて留学生ビザのルールを再度確かめた隣のオフィスの留学生科のディレクター。

 

そして「プログラムの定める出席率を満たさない=学生ビザのルールを守っていないと見なされる」というのを発見。

 

これによって学生はアウトオブステータス(学生ビザルール違反)決定、かつ、学生ビザのドキュメントのステータスの停止決定。

 

今すぐどこかのプログラムに入れてもらって学生ビザステータスを取り戻す手続きを取るか、家に帰るしかない状態になったこの学生。

 

なぜか私が全て裏で手を引いたと思い込み、また大激怒。

 

ある日学校にやって来て喚くこと1時間以上。

 

この学生によると私はとんでもない悪人で、この学生をなぜかいきなり嫌いになり、教師たちに圧力をかけて成績を落とさせ、しかも留学生ステータスを停止させるために留学生科に出席率について嘘をついたんだそうだ。

 

当たり前だが、冤罪である。なんでそんな面倒なことをいちいち私が時間とエネルギーを割いてしなければならないのか。

 

真実は出席率が悪かったのも学生のせい。何度言われても教師のやり方が気に入らなければ、教師に自分のやり方のみが正しいと食ってかかったのもこの学生。挙げ句の果てにリーディングのクラスを2年間4回も落としたのもこの学生。

 

この学生のために、実は私はいつも時間を割いていた。夜家で何度もリサーチをし、この学生の問題(リーディングが極端にできない理由)を探したし、色々な教え方も探していた。それは養護教育、ディスレクシア、ADHDなどなど色々探していた。

 

もちろんそれは私が仕事の一環として、自分の責任としてやったことなので、この学生に言ったことはない。感謝して欲しくてやったことでもない。

 

でも自分(学生)の思う通りに行かなかったからと言って嘘をついてまで私を貶めるのは辞めていただきたい。

 

…という主張は残念ながら伝える事ができなかった。というのも当の学生が激怒していたので私は自分のユニットのスタッフから隔離されてしまったのだ。私と対峙すると余計興奮するから、と。

 

というわけでこの学生はこれからずっと私を悪人だと思うのだろう。すでに色々な周りの人間へいかに私が悪人かを伝えている事が私の耳に入っている。

 

そしてこれから行く学校でもきっとずっといい続けるのだろう。

 

とっても後味悪い出来事でした。これ、ちなみに2週間ちょい続いた出来事で、いまだに少し引きずっています。