身売りも間近か?
借金がかさんでかつての栄光も完全に地に堕ちた感のある西武ライオンズ。読売に代わって「球界の盟主」として君臨してきましたが、その歴史もそろそろ終焉を迎える時期に来ているような気がします。
チームが弱い、特に平日の本拠地での試合は閑古鳥が鳴く有り様。球団身売りの要素はいくつもありますが、中でも私が注目しているのは西武ホールディングスが旧・赤坂プリンスホテル跡地に建てた東京ガーデンテラス紀尾井町や沿線に建てたマンション群の売却を検討しているということです。
そう、あのバブル時代には栄華を極めた赤プリの跡地に建てた建物も売却しようとしているのです。赤プリも売るとなれば球団も売る方向へシフトするでしょう。売れるものがあれば片っ端から売って本業の鉄道事業に注力するのではないかと見ています。その鉄道事業ですら「金欠」を露呈しています。
とにかく西武線はいまだにホームドアが設置されていない駅がほとんど。池袋など大きなターミナル駅には設置されていますが、他の大半の駅にはホームドアなんてありません。目に障害を持っている人にとっては死活問題です。乗客の安全より自社の財政問題が優先されているのですから。「金がないからホームドアは設置できません」なんて言い訳にはならないでしょう。
西武ドームだってそうです。カネがないから屋根を乗せただけのインチキドームなのです。これだって客や選手の安全より金がないから完全ドーム化は無理ですなどとふっざけたことを言っているのです。雨が降れば背後から雨が吹き込むし、話にならないほどひどい球場です。そもそも客をバカにしてますよね。
球団で採算が取れないとなれば身売りも十分にあり得るでしょう。特にチームが弱体化した今年なんかは危ない感じがします。もともと以前から身売りの話はしょっちゅう持ち上がっていましたからね。
私も南海の時とダイエーの時に応援チームの身売りを経験しました。どちらも「やっぱり来たか」という感じで特に驚きはありませんでしたが、南海の時はシーズン中の8月に身売り報道が出てさすがに堪えました。