にわかが増えた

　ラジオを聞いていたらその日の番組のメッセージテーマが「死ぬまでに一度で良いから見てみたいもの」でした。番組の喋り手が「一度で良いから見てみたいもの」は「ドジャース・大谷翔平を一度で良いから見てみたい」でえした。

　大谷がなぜドジャースに移籍した途端に注目を浴びるようになったのでしょう。私はそこに違和感を感じます。確かにアメリカのプロスポーツ史上最高額での移籍となりました。今の活躍を見れば注目されるのは当然でしょう。

　しかし一野球好きから言わせていただくなら、昨年までのエンゼルス在籍時代やそれ以前のハム在籍時代にそこまでして「大谷を見たい」と言っていた人が果たしてどれだけいたことでしょう。本当に野球が好きなら大谷をハム在籍時代から追っかけていたはずです。野球好き、パリーグ党としては「多くがにわかなんじゃないの？」と思ってしまうのです。

　この人気の過熱ぶりはひとえに日本国内のマスコミの報道も手伝ってという部分もあるでしょう。野球をほとんど知らない人でも「大谷大谷」と騒いでいます。今までほとんど大谷に注目すらしていなかった芸能人や有名人がこれ見よがしにロサンゼルスに赴いて「大谷を応援してま～す」などとしらじらしい投稿をSNSに上げたりもしています。結局ほとんどが「にわか」なんでしょう。

　私は大谷をハム時代、福岡ドームで何度も見ましたよ。当時も確かに注目はされていました。しかし昨今のマスコミ報道の過熱ぶりなどを含めても「ちょっと異常ではないか」と思ってしまいます。

　あと大谷にかこつけて自身の売名行為を行おうとする芸能人や有名人には吐き気を催します。日本の野球には見向きもしないくせに。