もしホークスに来ていたら | Los Tres Diamantes presenta "TIERRA FECUNDA"

もしホークスに来ていたら

 衝撃の事実を目の当たりにしました。広島一筋で2000本安打を達成した前田智徳、実はホークスに行きたかったのだそうです。

 

 元広島他の小早川毅彦とYouTube動画に出演した際、「地元九州のダイエーホークスに行きたかった」という本音を漏らしたそうです。確かに前田は熊本・玉名出身(熊工卒)、地元のホークスに行きたかったということに疑いはありません。実際ホークスからは3位で指名することを、広島からは4位で指名することを告げられたということです。西武以外の11球団から挨拶が来たものの、ダイエーと広島以外は下位指名だったので行くつもりはなかったそうです。'89年の、あの大豊作と言われた年のドラフトでした。

 

 ところが当日、読売が慶応大の大森を1位で指名。ホークスは外れ1位で「読売しか行かない」と公言していた上宮高校の元木を強行指名しました。このとばっちりで前田はホークスから指名されず、広島から指名されて入団に至るわけですが、当時の前田の広島に対する印象は「暗い球団」だったそうです。現役時代、無口、変わり者などと評された前田がもし希望通りホークスに来ていたら、そんな態度も取っていなかったのかなとも思いました。

 

 あの当時のホークスはスター選手も特におらず、華のある選手が欲しかったのでしょう。それで元木の指名に至ったのだと思いますが、仮に元木がホークスに来ていたとしてもたいした実績は残せなかったでしょう。確かに高校時代はホームランバッターで「清原以上」などと評する人もいましたが、実際には清原以上どころか足元にも及ばないほどレベルの低い選手でした。あれだけ大風呂敷広げていたくせに「この程度か」と思ったものです。要は金属バットのおかげでホームランが打てたわけでしょう。本当のホームランバッターはバットが金属でも木製でも打つのです。元木なんて全然話にもなりませんよ。

 

 前田がもしホークスに来ていたらどうなっていたのか、色々想像も膨らむというものです。