ホークスと母国のためにこれからも期待する

　今日はいよいよ開幕だというのに、ホークスはここに来て和田が来月２日の福岡開幕試合の先発を回避。オープン戦無双の活躍を見せていた新戦力左腕・長谷川が体調不良でリハビリ組に合流と良からぬニュースが相次いでいます。ただここでチャンスを与えられた若手は絶好のアピールの機会だと思います。良い結果を出せば評価も上がることは間違いないでしょう。いる戦力でやっていくしかありませんが、和田はオフのゴタゴタが影響しているのでしょうか。ちょっと心配です。

　良いニュースもありました。今季から先発転向のモイネロ、３年契約が切れて新たにホークスと４年総額40億円という大型契約を結びました。これからもホークスで野球がしたい」だなんてコメントも素晴らしいです。育成から育ててくれた球団への恩義を感じているのでしょう。自身の実力を過信して亡命し、メジャー挑戦を図ったものの、その後の続報が全く聞こえてこないなんちゃらコラスはモイネロの爪の垢でも煎じて飲んでほしいものです。

　最近はやや落ち目になりましたが、モイネロの憧れは同じキューバ出身でメジャーの複数球団で活躍している剛腕左腕のチャップマンと聞きます。本来ならチャップマンと同じメジャーの舞台を選択してもおかしくないくらの実力なのにそれでもNPBのホークスにこだわる心意気がうれしいですね。しかもそれほど大きな体でもないのにあれだけのパワーピッチャーなんてそうそういません。グラブもメジャー選手が多く愛用しているローリングスではなく、日本製のクボスラのグラブですし、あくまでも日本愛を貫く姿勢もありがたいです。

　40億の年棒の全額をモイネロがもらっているというわけではなく、かなりの部分をキューバ政府にピンハネされているとは思います。それでもキューバからやってきた育成上がりの選手がよくぞ日本球界を代表するまでの左腕に成長したものです。年齢もまだ30歳にすら到達していませんし、まさに今が脂の乗りきった状態でしょう。

　引退後は阪急＆オリで通訳としても活躍したチコことロベルト・バルボンのようにファンに長く愛される在日キューバ人になってほしいものです。勝手な妄想ですが、あれだけ流暢な日本語を操っているのですから将来は通訳なんて良いかもしれませんね。違法な賭博行為にだけは気をつけてほしいものですが。