低反発バット | Los Tres Diamantes presenta "TIERRA FECUNDA"

低反発バット

 今センバツから新た喉に導入された低反発バット。全試合を試合後に配信されるダイジェスト映像で見ただけなのでよくはわかりませんが、しっかり芯で捉えないと前に飛ばない印象です。

 

 むしろバットたるもの、本来はこうあるべきものでしょう。今までの金属バットが当たり損ねでも打球が飛んでたことに問題があったと思います。プロ入りした多くの選手を悩ませるのはそのあたりではないでしょか。「高校通算〇×ホームラン」と鳴り物入りで入団した選手がプロで鳴かず飛ばずというパターンはだいたいこれでしょう。木製バットにした途端に芯でとらえないと飛ばなくなってしまうという。

 

 要は金属バットも技術が追いついて木製バットに近いものができたということでしょう。私はそれで良いと思います。ただセンバツが開幕して数試合はロースコアの試合が多く、メディアはこぞって「低反発バット導入の影響が出た」と報じていましたが、しばらくすると大量得点の試合もあって相変わらず取ってつけたようなメディアの報道姿勢にはうんざりしてします。

 

 ところで高校野球は「飛ぶボール」なんて使っているのでしょうか。いくら低反発バットを導入しても飛ぶボールを使っていたら元も子もないと思います。高校野球に金属バットが導入された今から半世紀前はボールもそれほど飛ばなかったとは思います。そこで芯を外していても飛ぶよううな代物になっていたのではないでしょうか。

 

 私が子供だった'70年代、流行りの圧縮バットを使っていました(ちなみにZETTの圧縮バットでした)。あの圧縮バットはのちに使えなくなりましたが、あれも今までの金属バットと同じ感覚だったのでしょう。私は逆に金属バットを使ったことがないのでバッティングセンターなどに置いてある金属バットにものすごい違和感を感じます。

 

 やはり芯を外しても飛んでしまうこれまでの金属バットは邪道だったということでしょう。当たり損ねでもスタンドインしてしまう無駄なホームランが減るのは良いことだと思います。