気をつけたい引っ越しトラブル | Los Tres Diamantes presenta "TIERRA FECUNDA"

気をつけたい引っ越しトラブル

 引っ越しシーズンの3月に入り、引っ越し業者のトラックをよく目にするようになりました。私も今の家に住み始めて今月で14年となりました。東日本大震災の前の年です。あっという間という感じです。

 

 改めて14年前、この地に引っ越してきた時のことを思い返してみました。今でもモヤモヤする思い出があったのでここに書き留めておきます。

 

 失業中の期間が4年と長かった私は実家を出たのは40代前半でした。最初は実家のある高円寺と同じ杉並区の西荻窪に1年半だけ住みました。良い(と当時は思った)新築の分譲物件を川崎・宮前区に見つけたからです。東急田園都市線という、いいわゆる「ブランド路線」だったのですが、それでもしょせんは川崎でした。環境が著しく悪いのです。住民の民度が低いというか、外国人も多かったです。「こんなところには住めない」と思い、わずか9ヶ月で退去することにしました。

 

 実家から西荻のアパート、西荻のアパートから川崎の新築マンションと転居する際、同じ引っ越し業者を利用しました。テレビCMもよく打っている「アリさんマークの引越社」という業者でした。引越社の他に「まだまだ勉強」のサカイ引越センターとあとおもう1社に見積もりを依頼したところ、引越社の営業が突然自宅にやってきて「たまたま近くに来たのでついでで申し訳ないが、段ボール使うだろうから置いていく」と言って段ボールを置いていったのです。

 

 すると間髪入れずに引越社から電話が入り、「もう業者は決めたのか?」と尋ねてきました。「まだ他の業者から見積もりが出ていないので決めていない」ことを伝えると「うちは安くて丁寧な仕事をやるから今すぐ決めてくれ」と言うのです。押しが強く、他社の見積もりも出ていない状況でしたが、強引な押しにしぶしぶ契約してしまったのです。数日後にサカイ引越センターから「見積もりが出た」と電話連絡があったのですが、すでに引越社に決めていると伝えたところ、いぶかしげに電話を切られました。

 

 西荻から川崎に引っ越した時は確かに仕事は丁寧でした。その時の良い記憶が残っていたので川崎から今の練馬に引っ越す際も引越社にお願いすることになったのです。ところがこれが失敗の元でした。

 

 当初川崎のマンションには昼頃に来るとい話でした。ところが実際に来たのは14時頃。だいぶ時間をオーバーしていました。「遅くとも16時には練馬の新居に着く」という話だったので私は電車を乗り継いで川崎から練馬へ。16時前には新居に着いて待っていました。ところが引越社のトラックが新居に到着したのは18時を回っていたのです。もう荷物の搬入作業はやらないものと思っていたのですが、18時過ぎから搬入作業を始めたのです。

 

 常識で考えてそんな時間から搬入作業なんか始めますか。できて間もないマンションで同じフロアには誰も住んでいなかったという理由から始めたのかもしれませんが、その常識のなさに唖然としました。しかも川崎から練馬までの移動で4時間も要していました。「なぜこんなに時間がかかったのか」と尋ねると「田舎者なので都会の道を知らない」と言い訳をしていましたが、そんなの事前に調べてこいよって話ではないでしょうか。それ以前にトラックにはカーナビはついていないのでしょうか。246と環八を経由すれば4時間もかかるわけはないはずなのですが。

 

 遅い時間から始まった搬入作業にいら立ちながらドライバーと助手の2名による作業を見守り、終わったと言うので最後にトラックの荷台を確認し、何も残っていないのでご苦労様ということになりました。

 

 ところが業者が帰った後になって玄関に置いていたはずのバットがなくなっているのです。中学時代、野球をやっていた頃に愛用強いていたZETTの圧縮バットでした。引越社にと合わせたものの、結局バットは出てきませんでした。私は玄関から動かした記憶もないので搬入作業をした業者が知っているはずなのですが、真相は闇の中です。

 

 その時思ったことは「強引な営業を仕掛けてくるような業者にろくな会社はない」ということでした。他社の見積もりも出ていない段階で「早くうちに決めろ」などとけしかけてくる会社です。こちらも他社の見積もりが出揃うまで待っていれば良かったのでしょうが。

 

 とにかく引っ越しトラブルにはご注意を。今がまさにかきいれ時でしょうからね。有名な会社だから信用できるというわけでもありません。