簡単に行ける場所ではないと思う

　野球に関する報道はまず最初に「メジャーあありき」になっています。これは言うまでもなく、大谷と山本由伸が揃ってドジャースに移籍したからにほかならないわけです。どのメディアも国内のプロ野球の報道は後回しです。

　メディアがここまで騒げば当然ファン心理からすれば「じゃあメジャーの試合を観に行ってみるか」ということになるでしょう。ただ日本国内の球場で観戦するのと同じ感覚で観に行けるかというと必ずしもそうではないと思います。

　アメリカで一番の問題は治安でしょう。ドジャースの本拠地・ロサンゼルスも相当治安は良くないと聞きます。まぁアメリカは大都市も小さな街も治安は変わらないと思います。日本も近年治安は悪化したとはいえ、他国に比べたらはるかに治安は良いです。女性や子供が夜中に一人で街を歩けるような国なんてそうそうありませんからね。特にサンフランシスコやオークランドなどのベイエリアはかなりの治安の悪さだそうです。あのハワイでさえ、夜になると急に治安が悪化するそうです。アメリカよりもむしろ隣国のメキシコの方が治安は良いと聞きます。

　治安の悪さに加えてアメリカは銃社会であるということ。治安が悪いから自分の身は自分で守らざるを得ないのでしょう。だから一般市民でも銃を所持しているのです。そんな銃を使った犯罪も後を絶たないわけです。

　さらにアメリカで最大の問題は有色人種に対する差別です。これがあるから私はアメリカをはじめとした白人社会には行きたくないのです。本場のアメリカでメジャーの試合を観てみたいと思う気持ちはありますが、そこまでのリスクを冒してまで行く必要があるのかということです。加えてメジャーの球場はどこも市街地から離れた場所にあるから日本の球場のように公共交通機関で気軽に、というわけにはいかないでしょう。車の免許を持っていない私にとっては死活問題です。

　人種差別に関してはイチローやダルビッシュクラスの有名どころでさえ差別を受けたと語っていました。そうなると市井の人間なんてなおさらでしょう。

　確かに西海岸なら簡単に渡航はできそうですが、障壁は色路あると思います。それならまだ日本国内の球場で観戦していた方がましというものです。最近は球場グルメも充実していますしね。アメリカの球場なんてせいぜいポップコーンにホットドッグぐらいのものでしょう。